その投稿、政治ネタなら要注意(写真:xiangtao/PIXTA)
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「政治ネタ」は炎上しやすい

 みなさんは「炎上」という言葉をご存じですか。日ごろからネットやSNSに触れている方なら聞いたことがあると思いますが、SNSの投稿やブログでの発言がネット上に拡散され、批判が殺到する現象です。投稿主の個人アカウントには批判メッセージが大量に送りつけられ、個人情報の洗い出しが始まり、個人が関係する職場や学校へ電話で苦情が申し立てられ、その件に関する「まとめサイト」の記事がいくつも作成される――といった流れが典型的です。炎上してしまうとその被害はネットだけにとどまらず、必ずリアルの生活にも影響を及ぼします。攻撃を行う人々は匿名であることも恐ろしさに輪を掛けますね。

 実は炎上しやすいネタは決まっています。今回はそのひとつ、「政治」ネタでの炎上例を取り上げたいと思います。

 2018年1月に奈良県安堵町の町議会議員が自身のFacebookで、複数の国会議員を名指しし、「牛にくくりつけて、股裂きの刑にしてやりたい」「ポア(オウム真理教では殺害を意味する)して欲しいと思う」などの書き込みを行いました。この発言が問題視され、ネットで炎上。議長らとの面会のあと投稿を削除しましたが事態は収拾せず、役場にも苦情が殺到しました。結局、町議は辞職する羽目に。

 共同通信の取材によると、町議は議長に対し「調子に乗ってしまった。迷惑を掛けて申し訳ない」と謝罪したといいます。

 今回、社会的に問題とされたのは個人に対する誹謗中傷でしたが、その誹謗中傷を行ったのは政治に対する意見投稿であり、その中でチベット民族やウイグル民族への中国の政策を「民族浄化」としたり、朝鮮半島出身者に対する差別用語を使っていたこともネットで炎上を引き起こした原因と考えられます。

 政治ネタはこうした差別用語が入りやすく、政治家個人へのバッシングにもつながりやすいテーマです。さらに、思想や歴史の解釈の違いから論争を招くことが多いのです。