従来のエリア別や業態別といったアプローチではなく、「メニュー」単位の投稿から食べたい一品を探せることで注目を浴びているメニューサイト「SARAH(サラ)」。その運営会社であるSARAHの最高経営責任者(CEO)で、業務の合間には自らも美食を求めて食べ歩くという“グルメ社長”こと高橋洋太氏が、SARAHに集められた膨大な投稿データを様々な角度から分析し、今、人々が関心を抱いているリアルなグルメトレンドを解明する。

トレンドメニューランキングに異変あり?

 私たちが運営しているグルメサイト「SARAH」は、2017年12月に「トレンドメニューランキング 2017」を発表した(図1)。このランキングは、2017年にSARAHのサイトやアプリ上に投稿された各料理ジャンルの件数を2016年度(2016年1~12月)と比較し、投稿数の上昇(増加)率の高いものから並べたものだ。つまり、その年において最も注目を浴びた“みんなのメニュー”と言い換えてもいいだろう。

 結果、5000以上ある料理ジャンルの中から、2017年に最も投稿数が伸びたジャンルが「ポテトサラダ」だった。上昇率はなんと406%。2017年は「インスタ映え」がキーワードとなったが、ポテサラはお世辞にも写真映えするとは言い難い地味な存在だ。にもかかわらず、投稿数がなぜこれほどまでに激増したのか。その真相を、SARAHのデータベースを使って探ってみよう。

 ……と、本題に入る前に連載の初回なので少しだけ事業紹介を。SARAHは数あるグルメサイトの中でも、「辛い担々麺」や「新宿 ペペロンチーノ」など、メニュー単位の投稿から食べたい一品や飲食店を検索できるのが最大の特徴だ。これまであえて露出を控えていたが、サービス開始より2年半で投稿数が累計20万件以上、毎日数百件の投稿が集まるような規模に成長した。そのデータをさまざまな角度から分析すると、「食」、ひいては「世の中のトレンド」が見えてくるのではないか、それを可能な限り明らかにしていこうというのが本連載の主旨だ。探りながらではあるが、店ではなく、メニューに対するレビューならではの面白さは確実にあると思っている。ぜひ楽しみにしていただきたい。

 さて、前置きはこれくらいにして、本題の「ポテサラの投稿が増えた理由」について見ていこう。

【図1】トレンドメニューランキング 2017。第1位は「ポテトサラダ」で上昇率はダントツの406%。なぜこんなに急上昇したのか……
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