この記事は「nikkei BPnet」に2014年11月5日に掲載された「半年で常連をつかみ地域に溶け込んだ店」を転載したものです。内容は基本的に掲載日時点のものとなります。
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JR駒込駅から10分ほど歩くと、住宅街の中に突如現れる田端銀座。地元の人たちに愛される商店街だ。その雰囲気に見事になじんでいる、焼き鳥屋「ケムリ 参」(東京都文京区)。実は、ここに店を構えてから、まだ半年なのだという。それなのに、もう常連さんがついている。

 文京区というのは不思議な地域だ。駅前にもいい飲み屋はあるのだが、地元の人と飲みに行くと、駅から遠い所に連れていかれることが多い。他の区でももちろんそういう経験はあるのだが、僕の乏しい経験からしても、文京区は特に際立っているような気がする。

 田端銀座も駅から若干遠い、飲み屋の少ない商店街だ。大部分は北区なのだが、奥の方は文京区。そこにポツリと、でも溶け込んでいるのが「ケムリ 参」である。

 開店は午後5時。着いたのは、5時5分前ぐらい。のれんが出ているので入ってみたら、店長らしき人が炭を起こしている最中だった。「すみません。もうちょっと待ってください」とのこと。5時になると、ちょうちんに灯がともる。これが開店の合図のようだ。

田端銀座の奥のほうにポツリと現れる「ケムリ 参」
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