専門家が「2017年のデジタル製品トレンド」を予測する、日経トレンディネットの1月特集。モバイル業界に詳しいケータイジャーナリストの石野純也氏は、今年2017年をどう予測するのか?

石野純也氏の予測は……
【1】ハイスペックスマホの機能進化が進む
【2】「1Gbpsスマホ」が見えてきた
【3】iPhone価格が上昇、格安スマホは「3万円」が売れる

「仮想現実スマホ」が現実のものに

 2017年は、スマホの二極化がさらに進む1年になるかもしれない。ハイエンドスマホを見ると、VR(仮想現実)やデュアルカメラなど、パフォーマンスを必要とする新機能が続々と登場している。

 VRをフルに楽しむのであれば、現状のハイエンドスマホで一般的なWQHD(2560×1440ドット)のディスプレーではまだまだ解像度が足りない。デュアルカメラも撮った写真を後から処理できるという点では、スマホ側にさらなる処理能力が必要となる。

 2016年12月には、グーグルの仮想現実技術「Project Tango」に対応したスマホ「Phab2 Pro」がレノボから登場した。この技術を本格的に活用すれば、マイクロソフトの「HoloLens」のように、現実とデジタル世界を融合させた映像を作り出すこともできる。だが、これをより高いクオリティーで実現するには、CPUの処理能力やディスプレーの解像度などはまだまだ向上の余地がある。

 ディスプレー技術にもまだまだ発展が期待されている。プロトタイプとしてはすでに披露されてきた“折り畳みスマホ”のようなものも、実用化が期待できる段階になってきた。こうした技術が続々と登場している今、スマホの進化が止まってしまうことはないはずだ。

レノボの新スマホ「Phab2 Pro」。ARやMRがキラーコンテンツになれば、スマホの機能はさらに進化する可能性がある
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