専門家が「2017年のデジタル製品トレンド」を予測する、日経トレンディネットの1月特集。AV評論家の折原一也氏は、今年2017年をどう予測するのか?

 4Kテレビの普及、新しい高画質基準の「HDR」が放送・映像配信で浸透、「ハイレゾ」の普及、ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンブーム--。昨年2016年にもさまざまな話題があったオーディオ・ビジュアル市場だが、今年2017年に始まる3つのトピックを予想してみた。

テレビの次のトレンドは「有機EL」

 2017年は、久々に薄型テレビで「有機EL」がホットトピックとなる。4Kの液晶テレビは既に当たり前となってきたが、2000年代前半から「次世代テレビ」技術として語られてきた有機ELテレビが遂に国内メーカーが発売に踏み切る。

 第一弾はパナソニック、ソニーが1月初頭に開催された家電見本市「CES 2017」で海外向けに発表済み。あとは日本市場への上陸を待つばかりだ。

ソニーが発表した「BRAVIA OLED A1E」シリーズ
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パナソニックが欧州向けモデルとして発表した有機ELテレビ「65EZ1000」
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 現時点ではあくまで海外発表のみになるが、パナソニックの「65EZ1000」は65型の1モデル、ソニーの「BRAVIA OLED A1E」は77/65型の2モデルを展開。価格はいずれも未発表だが、どちらも超ハイエンドに位置づけられ、80万〜100万円程度になると予想される。日本での発売時期は夏ごろになるのではないだろうか。

 有機ELパネルはLG製になるとみられるが、パネルは海外製でも日本のテレビメーカーが培ってきた高画質化のノウハウをもってすれば相当な高画質に到達することは間違いない。普及品の域に入った4K液晶テレビだけでなく、ハイエンドの「有機EL」が薄型テレビのトレンドを牽引していくだろう。