究極のエゴは大衆も満足させる

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 「増田さんは『次の企画』を語るときが一番楽しそうですね」と川島氏はいう。増田氏のアイデアや企画は、どうやったら生まれてくるのだろうか。

 「遊ぶしかない。市場を見るのも大事だけど、もっと自分を見たほうがいい。自分がしたいことや感動するものを知ること。それを極めて極めて極めまくって、それを提示したら、(自分と)類似する人がきっと喜ぶはず。いってみれば、それは究極のエゴ。しかし、究極のエゴは大衆も満足させるんじゃないかと思っています」

 さらに、人は自分が知っていることでしか物事を考えられない。だが、それでは時代を変えられず、当たり前のものしかできないと、増田氏は考えている。

 「まず自分が何を知らないのかを、自分の時間を使って徹底的に知ろうとするべき。そうしないと次のアイデアは思い浮かばない。自分が何を知らないのかが分かれば、次にやるべきことが分かるのです」

 TSUTAYAから始まり、蔦屋書店や図書館、Tカードなど多彩な事業展開を見せてきたCCCグループ。気心の知れた川島氏との掛け合いで、そのトップである増田氏の膨大なアイデアの源泉を垣間見ることができる楽しいトークショーとなった。

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(文/河原塚英信、写真/中村宏)