最近、どのタクシーに乗っても「優良」マークがついている気がしないだろうか。

 「優良」マークのタクシーに乗ってみたら、運転は粗いうえに言葉遣いはつっけんどん。本当に「優良」かと首を傾げざるを得ないケースがある。

 時速50kmの制限速度の道路で、80kmを出しているタクシーに「優良」マークがついているようなこともある。

 もちろん様々な人が運転するタクシーなのだから、すべてが上質なサービスを提供できる訳ではないだろう。ただ、乱暴運転のタクシーに「優良」マークが付いているのは解せない。

 タクシーの「優良」マークの実態を探った。

多くのタクシーで見かける優良マーク。外国人にも分かりやすいように2017年から英語表記を大きくした

 まず、優良マークは個人に対して発行されるものではない。公益財団法人の東京タクシーセンターが法人タクシー事業者に発行しているものだ。

 この評価制度による公表は2002年度に始まった。同センターが100点満点で設定した基準で、各社の安全性や接客・サービスレベルをチェックし、76点以上であれば優良となる。2017年度は同センターの評価対象である328社のうち、294社が優良となり、その比率は89.7%と約9割に達した。前年度の84.9%より上昇し、3年連続で過去最高の優良比率となった。

 ちなみに2017年度においては、61点~75点のB評価が24社で、61点未満がC評価で10社だった。優良事業者名はホームページに公表されており、日本交通や国際自動車など大手が名を連ねている。過去2年間以上連続でC評価の事業者も公表されている。

 所有台数が多い企業が優良マークを取得しているため、タクシーの台数単位では優良比率は軽く90%を超えそうだ。そのため、街でタクシーを利用すると、ほとんどの割合で優良マークに出くわすのは必然と言える。