こんにちは、総合南東北病院外科の中山祐次郎です。京都大学大学院でただいま勉強中です。京の都はすでに蒸し蒸しとして参りまして、東京よりも暑いほどです。あわてて老舗扇子屋の「宮脇賣扇庵」で扇子を買いました。

 この連載は特別編「医者の本音」シリーズとしてお送りしております。

 今回は、医者のお金について本音を語りましょう。医者の年収についてです。

写真:kai / PIXTA

 医者は大きく2種類に分かれます。勤務医と開業医です。大まかに言えば、勤務医とは、○○病院などの大病院に勤めている医者のこと。そして開業医とは、○○医院、○○クリニックと名のついた小さな診療所に勤める医者のことです。

 病院と診療所の違いは、大雑把に言えば「入院できる設備があるかどうか」。病院にはベッドがあって入院ができますが、診療所にベッドは基本的にありません。中には「有床診療所」という、入院施設を少しだけ(19床以下)持った診療所もありますが、全国にある約10万の診療所のうち、8000足らずと例外的です。

 2種類の医者について知っていただいたところで、まずはデータから見てきましょう。

 厚生労働省が実施した調査によると、医者の給与はこのようになっています。

●病院勤務医は月123万円(平均43.4歳)
●個人の開業医は月205万円(平均59.4歳)

勤務医と開業医で年収が大きく異なる

 年収にすると勤務医は1476万円、開業医は2460万円です。開業医の年収はずいぶん多く見えますが、開業医の数字は給与ではなく収支差額です。診療所を開業するときに借り入れたお金の返済や、休業補償、退職金もここに含まれます。

 このデータは全国の病院勤務医11万8157人、開業医7万1192人というかなりの人数を対象にした調査で信頼できますが、平均年齢にはおよそ16歳の差があります。(病院勤務医が43.4歳、開業医が59.4歳という)年齢を加味すると、年収の差はもう少し小さいと考えるのが妥当でしょう。

 他の調査からも医者の年収を見てみます。

 医師が読むメディアの中でも伝統ある媒体の一つ「日経メディカル」による調査です。これによると、「勤務医840人(平均45.6歳)の年収総額は平均で1477万円」。前出の厚生労働省の調査では1476万円でしたから、同じくらいですね。

 次に、医療職に特化した新進気鋭のメディア「m3.com」の最新調査「医師の収入『1200万-1599万円』で3割強◆Vol.14」によると、「1200万~1399万円」「1400万~1599万円」がそれぞれ16.4%で、最多でした。平均年齢は41.9歳とのことでした。

 だいたい医者の年収は「勤務医で1500万円くらい」なのかなと思います。私は、そんなにいただいたことはありませんが。