イエローハットの堀江康生社長(撮影:竹井俊晴)

高速道路など一定の条件下でシステムがすべての運転を担う「レベル4」や、すべての道路で自動運転ができる「レベル5」が普及するのは、いつごろになるとみていますか。

堀江康生社長(以下、堀江):さあ、分からない。みんなが10年後とか20年後とか騒ぐけど、そんな未来は到来しないかもしれない。まず「レベル1」「レベル2」がある程度普及して、いろいろな法規制も進んできたところで、将来どうなるのかが少し分かってくると思う。「レベル5」の完全運転自動化なんてものが、存在するのかどうかは分からないな(笑)。

レベル3以上はシステムが運転主体に
●米自動車技術会(SAE)による自動運転レベルの分類
レベル 名称 概要
0 運転自動化なし 運転者がすべての運転操作を実施
1 運転支援 システムがアクセル・ブレーキかハンドルいずれかの車両制御にかかわる運転操作の一部を実施
2 部分運転自動化 システムがアクセル・ブレーキとハンドル両方の車両制御にかかわる運転操作の一部を実施
3 条件付き運転自動化 限定条件下でシステムがすべての運転タスクを実施。システムからの要請に対する応答が必要
4 高度運転自動化 限定条件下でシステムがすべての運転タスクを実施。システムからの要請に対する応答が不要
5 完全運転自動化 システムがすべての運転タスクを実施。システムからの要請などに対する応答が不要

 僕のように「レベル5」は実現しないと考える人は結構いるでしょうね。(自分の手で)クルマを運転したい人は、ものすごくいるから。さらに法規制は国によって違うし、非常に複雑。だから「レベル3」や「レベル4」まではさーっと普及するだろうけど、完全自動運転が実現するかは非常に疑問です。

そうですか。「レベル4」まで普及するとして、どんなクルマ社会になるでしょうか。

堀江:クルマの中が家みたいな感じになる可能性はあると思う。自分の個室になって、好きな色にするとか、ソファーを置くとか。今とは全部が違ってくる。家をもう1軒持つようなイメージになるかもしれない。

 そのころに音楽や本、画像などがいったいどうなっているかは分からない。今のテレビが、あんなにでかくなるとは誰も思わなかったでしょう。だから、さっぱり分かりませんわ。でもやっぱり自分の空間は持ちたい、というのは残るでしょうね。