トヨタ自動車は米国時間1月4日、翌日に開幕する家電見本市「CES」に先駆けて開いた記者会見で、AI(人工知能)を搭載した次世代コンセプトカー「TOYOTA Concept-愛i」を公開した。今後、数年以内に公道試験を予定しており、今回発表した技術の一部が実験車両にも使われる見込みだ。

トヨタ自動車が公開した次世代コンセプトカー。テーマは「愛」だ

 テーマはその名の通り「愛」だ。

 最新のAIを応用して人の気持ちを理解する技術を確立し、運転者の表情や動作、覚醒度などをデータ化することに加えて、ソーシャル・ネットワーキング・サービスでの発信や行動・会話の履歴などのデータからドライバーの嗜好性を推定する。

 この「人を理解する技術」によって、運転者の気持ちを先回りした提案ができるようになる。クルマが会話を誘導し、運転者の好みに合わせた話題や関心の高いニュースなどをクルマが自ら提案する。

 その時々の運転者の感情に合わせて、少し遠回りしてでも楽しめるルートなどを提案することも可能になる。疲れていると判断したら、疲れ具合に応じた音楽や香りを漂わせることもできる。

 これまでAIは、自動運転技術の要として、周囲の状況を分析してより安全にクルマを制御するために使われるのが王道だった。トヨタの今回の提案は、AIを「楽しさ」に応用するという点で新しい。

 なぜ「愛」なのか。トヨタは、自動運転が実用化した先を見据えている。