審査は紛糾!? そして決選投票へ

 審査はまず各審査委員が2品種ずつ大賞に値すると感じたブランドを選出した。「ゆめぴりか」が辛うじて最多投票を集めたが、他の票はばらけており、全員一致とはいかなかった。そこで、予定外ではあったが再度試食が行われることとなった。

 審査委員全員の討議の結果、第一回で最多得票の「ゆめぴりか」と次点の「銀の朏」、さらに「きぬむすめ」を再度試食することになった。今度は1票ずつの投票を実施。その結果、今度は「ゆめぴりか」がトップ、「きぬむすめ」が次点という結果になり、またもや審査結果は割れた。そこで「ここまで来たらさらに突き詰めた方がよい」という山下氏の発言もあり、「ゆめぴりか」と「きぬむすめ」で再々度食べ比べて決選投票を行うことになった。最初の試食からややご飯が冷めていることもあり、冷めた状態での味の判定も加味しようというわけだ。

 そして最終投票で「きぬむすめ」が「ゆめぴりか」を逆転、大賞米として選ばれた。各審査委員の見解として「どちらもおいしく味は甲乙付け難い」という意見で一致していた。決め手となったのは「石見高原ハーブ米きぬむすめ」が、ハーブを使った減農薬減肥料農法で作られているという点、コストパフォーマンスが高いという点、これからの品種として「きぬむすめ」を応援したいという気持ちを加味したことによるものだった。

 実際に筆者も試食してみたが、どの品種もそれぞれ特徴のあるおいしさがあり、今年の審査で票が割れるのもうなずけるものだった。今回は大賞米として「石見高原ハーブ米きぬむすめ」が選ばれているが、9種類のうちであれば好みや炊き方に合わせてどの品種を選んでも間違いはなさそうだ。

各品種の特性。個人で購入するならこの表を参考にして好みに合ったものを購入するとよいだろう
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白熱した審査を終え、ほっとした表情の審査委員
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最終決選は審査委員が選んだ品種を紙に書いて同時に開票。「きぬむすめ」が5票、「ゆめぴりか」が2票となり、「きぬむすめ」が大賞米として選ばれた
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(文・写真/シバタススム)