ここ10年間で、最も米づくりのレベルが高まった都道府県といえば北海道だろう。かつては新潟県とともに収穫量で全国1、2を争う米産地でありながら、味への評価は大きく差を開けられていた。

 「北海道民でさえ道外の米を食べ、北海道産米の道内での消費量が20%台だった時代もありました。でも、今は道民の80%以上が道産米を食べています。格段においしくなりましたね」と、ホクレン農業協同組合連合会岩見沢支所の北川学氏は話す。

 そのレベルアップの立役者といえるのが、多彩なブランド米だ。「ゆめぴりか」「ななつぼし」「ふっくりんこ」の3品種は、日本穀物検定協会が実施する「米の食味ランキング(平成27年産米)」で最高評価の特Aを獲得。北海道は、量だけではなく、質の面でも日本を代表する米産地になった。そんな北海道で、さらなるレベルアップを目指し、「究極のゆめぴりか」づくりを目指す「中空知エコ米生産共和国」を取材した。

北海道中部に位置する中空知エリア。管内の滝川市「とんぼの会」、新十津川町「新十津川町クリーン米生産組合」、奈井江町「JA新すながわカエル倶楽部」、赤平市「ベストライス赤平」、芦別市「芦別市きらきらぼし生産組合」の5グループが集まり、「中空知エコ米生産共和国」を立ち上げた
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中空知エコ米生産共和国の会長を務める奥井正勝氏
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収穫時の風景。高度クリーン米の栽培基準は、全国でも例がないほど厳しい。特に低タンパク値の実現が困難だという
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