2段階の選考を経て1銘柄にしぼる

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 審査委員長の川崎氏が進行を務め、9銘柄から今年の大賞米を決める最終審査が始まった。全国の五ツ星お米マイスターのお墨付きとあって、「比較が非常に難しい」と川崎氏。どれが受賞してもおかしくない状況だ。まずは9銘柄から3銘柄に絞り、再び味覚審査をして受賞米を決めることになった。

 複数の審査委員が高く評価した「銀河のしずく」と「銀の朏」は、満場一致で最終決戦へ。残り1席を票が割れた「ゆめぴりか」「さがびより」「朱鷺と暮らす郷」「ふくまる」の4銘柄で争った結果、「ゆめぴりか」が最終決戦へコマを進めた。

 最終決戦は冷めた状態での味覚審査となるため、お弁当やおにぎりで食べてもおいしいかがチェックポイントとなった。食べ終えて、審議を再開すると「銀のしずく」と「銀の朏」が3票ずつ、「ゆめぴりか」が1票という結果に。硬さ、粘りに関する評価が一致しても、それをおいしいと思うかは好みの問題であり平行線が続いたが、さらに審議を重ね、最終的には「銀河のしずく」を大賞米に選出した。

 審査委員それぞれの好みとコメントを紹介する。

川崎恭雄氏(いづよね代表・審査委員長)
しっかりもっちりが好き。「蛇紋岩こしひかり」「銀の朏」「匝瑳の舞」を各グループの1位にした。全体では味は「蛇紋岩こしひかり」、面白さでは「銀の朏」。コンテストではインパクトの強い米が選ばれる傾向にある。毎日食べるなら「匝瑳の舞」もお薦めしたい
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細川茂樹氏(タレント)
全体を通して1位にしたのは「銀河のしずく」。個人的に買ってみたい、食べ続けたいと思ったのは「ふくまる」。欲張りなので順番をつけるより「おにぎりにするならこれ」とか「朝食べたいのはこれだな」とか、想像しながら食べた
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小崎陽一氏(イタリア料理研究家)
一番好きなのはインパクトの強い「ふくまる」。バランスの取れたお米は、高級感のある味で良くまとまっているが、個人的には多少雑な感じがあっても印象に残るお米のほうが好き
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小谷あゆみ氏(フリーアナウンサー)
9銘柄すべておいしかった。自分のトップ3は「ゆめぴりか」「銀河のしずく」「銀の朏」。その中で1位を選ぶなら「ゆめぴりか」。北海道のお米のおいしさを改めて実感した。農業ジャーナリストでもあるので、食味だけでなく産地の背景も含めたエシカルな視点でのお米選びもお勧めしたい
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里井真由美氏(フードジャーナリスト)
高いレベルでの競り合いだったので、審査が難しかった。味では「銀の朏」を1位にしたが、個人的な好みだけでいえば、硬めの「銀河のしずく」が一番。今回の審査で驚いたのは、炊飯器のすごさ。それぞれのお米の特徴を完全に生かして炊けていたこと。ひとつひとつの個性が生きていた
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フォーリンデブはっしー氏(グルメエンターテイナー)
「銀の朏」の品種である「いのちの壱」の今年の新米は素晴らしい出来。味の1位は「銀の朏」、次点は北海道の勢いを感じた「ゆめぴりか」。揚げ物など、合わせるおかずによっては少し重くなる可能性もあるが、単体で食べるなら「ふくまる」も推したい。弾力のあるもちもち感と重厚感に驚くはず
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渡辺和博(日経BPヒット総合研究所研究員)
自分の好みに一番近いのは基準米の魚沼産コシヒカリ。お米の面白さを体験させてくれたのは「銀の朏」。飛び抜けたもっちり感と甘みがあった。「銀河のしずく」は、派手な分かりやすさはないが、真面目なおいしさが詰まった印象。日本の原風景として愛したいお米。「つや姫」には地力を感じた
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大賞米が決まって安堵の顔を見せる審査員。左からフォーリンデブはっしー氏、小谷あゆみ氏、川崎恭雄氏、里井真由美氏、細川茂樹氏、小崎陽一氏、渡辺和博
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