[画像のクリックで拡大表示]

>「(1)ポケモンGOのブームは長続きするのか?」から続く

 「ポケモンGO」の登場をはじめとして、スマホアプリ市場に大きなうねりが起きている。そこで日経トレンディネットでは、スマホアプリ事情に詳しい専門家を集めた座談会を開催した。

 参加したのはApp Annieリージョナルディレクター 日本・韓国担当の滝澤琢人氏、アプリマーケティング研究所代表の鶴谷智洋氏、アプリビジネス エヴァンジェリストの竹林拓氏の3人。今回はポケモンGOとは異なる、新しいアプリトレンドを分析してもらった。

左からApp Annieの滝澤琢人氏、アプリマーケティング研究所の鶴谷智洋氏、アプリビジネス エヴァンジェリストの竹林拓氏
[画像のクリックで拡大表示]

【「急成長スマホアプリ」座談会の内容】


(1)ポケモンGOのブームは長続きするのか?
(2)グーグル検索は「インスタ検索」に脅かされる? ←今回はココ!
(3)若者はフェイスブックよりも「消えるSNS」に夢中(8月31日公開予定)
(4)2017年にヒットするスマホアプリとは?(9月1日公開予定)



「おいなりさんブースト」で急成長

――ポケモンGO以外に、みなさんが2016年のアプリトレンドで注目していることは何でしょう?

滝澤琢人氏(以下、滝澤): 僕が気になったのは、うどんの「丸亀製麺」のアプリですね。2016年6月上旬ごろに突然ランキングの上位に躍り出たんです。

鶴谷智洋氏(以下、鶴谷): それ、知ってます。クーポンアプリですよね。僕のサイトでも取り上げました。

滝澤: いまでこそ多少落ち着きましたが、一時は1位を獲得するほどの注目度だったんです。

 飲食店系のアプリが、他のメジャーアプリを差し置いて上位に食い込むという現象はいままでになかったはずです。それがついに起こったというのは、じつに興味深いことでした。

鶴谷: このアプリの何が魅力って、アプリ内に表示されるクーポンを使うとかなり安くなるということ。例えば、通常は100円のいなりも無料になる。なかなか衝撃的だったので、僕は勝手にこれを「おいなりさんブースト」と名付けちゃいました(笑)。

「丸亀製麺」アプリではクーポンを使えるほか、メニューの確認や店舗検索もできる
[画像のクリックで拡大表示]

滝澤: 確かに、この思い切った値引きは人目をひきますよね。実際、インストール数が急増して、ユーザー数もかなり拡大できたことでしょう。

 そもそも、いままでのアプリ事業者は、インストール数を増やす施策として、1インストールごとに報酬を支払う広告を作るのが一般的だったんです。でも、丸亀製麺はその部分を、そのままクーポンに還元しているんだと僕は分析します。これってかなり思い切った手法だと思いますよ。

 しかもクーポンの利用者は来店して他のメニューも食べるはずですから、集客施策としても効果は絶大です。マーケティングとしてはもう大成功ではないでしょうか。

【次ページ以降の内容】

●クックパッドに挑戦する存在も
●なぜ若い女性は「インスタ検索」をするのか
●グーグルやヤフーの検索はどうなる?
●インスタ以上の「急成長SNS」現れる