ソニー・インタラクティブエンタテインメントの「PlayStation VR」、米Oculusの「Oculus Rift」、台湾HTCの「HTC Vive」を筆頭に、さまざまなVRゴーグルをたっぷりと体験。DMM GAMESの『刀剣乱舞』コーナーでは「香り」に着目した奈津子さんだが、さまざまなVRシステムを体験して感じたのは「操作性」、つまりVRの世界を縦横無尽に楽しむための「コントローラー」の可能性だった。

 SIEブースでは「PlayStation Move モーションコントローラ」やPlayStation VR専用ガンコントローラー「Playstation VR Aim Controller」などでプレーし、Magical World (Beijing) Network TechnologyのブースではHTC Viveのコントローラー2つを使った「アーチェリー」にもチャレンジした奈津子さん。FOVEのブースでは、アイトラッキングシステムによる「視線操作」の可能性にも触れた。しかし、さらに驚かせたのが電通サイエンスジャムブースの“脳波VR”だった。

脳波で映像をコントロールする……!?

 電通サイエンスジャムのブースでプレーしたのは、『脳波LOVEチェッカー』というコンテンツだ。これは3人の女性の映像を見ている被験者の脳波から興味の度合いや好き度合いを類推し、3人のうち被験者の脳が最も好感を示した1人を自動的に選び出す……というもの。脳波によってシナリオが分岐し、「マルチシナリオVR映像」が可能になるというわけだ。

電通サイエンスジャムのブース
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 このコーナーでは、スマホを装着する“お手軽VRゴーグル”に脳波センサーユニットを搭載した「Air VRゴーグル」を利用。イヤホン型と頭部に触れるタイプのセンサーによって脳波を測定しながらプレーできる。

脳波センサーユニットを搭載したVRゴーグル。こちらは「Air VRゴーグル」を東京ゲームショウ2016用にカスタマイズして出展したものだ
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脳波VRゴーグルを装着したところ。なかなかサイバーな雰囲気だ
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おでこと耳の部分で脳波を測定する
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 「動画の画質はまだこれからという感じでしたけど、実写のリアルな女性が出てきて、しかも脳波をチェックされるので、ユーザーとしては丸裸にされる感じですね」と奈津子さん。

 3人の女性の中から、脳波の反応によってユーザーの好みだと思われる人を選ぶというのだが、奈津子さんはちょっとばかり納得がいかなかった模様。

 「3人の女の子のうち、1人がめっちゃ“ツンデレ”な感じなんです。私は女だから『おまえ~』みたいな感じでツンデレされて正直ちょっとイラッとしたんですよ。そのイラッとしたのが脳波に出たのか、最後の判定でそのイラッとした女の子が一番になったんです。『えっ? イラッとしたのに?』って思ったんですけど、無反応ではなくて反応しているじゃないですか。他の2人よりも気になったのは確かですから、これは当たってるかもしれないなって思いました。ラブコメなんかでよくありますよね。第一印象が最悪で『なにこいつ、むかつく~』なんて思ってたけど、いつの間にか好きになっちゃうみたいな。これって恋の始まり……?みたいな(笑)」

 そんなコメントを聞くと、大きな可能性を感じてしまう。

『脳波LOVEチェッカー』のイメージ映像
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 「どのくらい精密なのかは分かりませんけど、応用方法が見つかったら、ヘルスケア関連のゲームとかいろいろなものに生かせそうだなと思いました。今回のコンテンツは萌え要素が強かったですけど、『脳波でコントロール』っていうところに着目したのはすごいなと思います」

 確かに、脳波センサーとAI(人工知能)などを組み合わせれば、「リラックス度や集中力を高めるコンテンツ視聴サービス」といった方向性もあるかもしれない。

ーー確かにリラックスしたところを判断しながらAI的に変えていって、ああこの人はこういうのでリラックスするからこういう映像を流してみようみたいに、リラクゼーション効果を得るみたいなのもあるかもしれない。