KONAMIブースでは17日、当日のエントリーで32名の出場者を募り、9月15日に発売されたばかりの『ウイニングイレブン 2017』を用いての「世界最速公式大会」が実施された。

ブース内の試遊台を使って出場者32人で行われた最速大会の予選。3回勝ち抜くとメインステージで行われる準決勝に進むことができるのだ。

 ブース内の試遊台を使って準決勝に進出したのは、ものさん(アーセナル)、りおさん(パリサンジェルマン)、ゆーや。さん(バルセロナ)、ぬおんさん(ドイツ代表)の4人。準決勝以降は、13時10分からブース正面のメインステージを使い、多くの来場者が見守るなかで進められた。

本作『ウイニングイレブン 2017』では、チャンピオンズリーグ優勝の常連、バルセロナと3年に渡るプレミアムパートナー契約を結んでいる。歴代のユニホームがDLCとして配信されるなど、バルサのファンにはたまらない魅力が満載。

 準決勝ではりおさんが0-2でものさんを、ゆーやさんが1-0でぬおんさんをそれぞれ下し、決勝へと進んだ。

準決勝まで勝ち残ったのは、この4人。ステージ向かって左から、ものさん(アーセナル)、りおさん(パリサンジェルマン)、ゆーや。さん(バルセロナ)、ぬおんさん(ドイツ代表)だ。

 そして迎えた決勝戦。

 ゆーや。さんのバルセロナが先制点を上げ、そのまま優勝かと思われたのもつかの間、りおさんのパリサンジェルマンがイブラヒモビッチの得点で同点に追いつき、そのままタイムアップ。勝敗の行方はPK戦へと持ち込まれた。

優勝を賭けて決勝戦を戦うパリサンジェルマンのりおさんと、バルセロナのゆーやさん。観客が思わず大きな歓声を上げる熱い試合となった。
優勝を賭けて決勝戦を戦うパリサンジェルマンのりおさんと、バルセロナのゆーやさん。観客が思わず大きな歓声を上げる熱い試合となった。

 結果は、メッシを含む2人がシュートを阻まれ、なんとりおさんが逆転で優勝。香川真司選手のサイン入りユニホームを入手する権利を獲得した。

試合はPK戦にもつれ込む。バルセロナ2人目のキッカーとして登場したメッシだったが、なんとこのシュートは阻まれてしまう。続く3人目もゴールネットを揺らすことができず、優勝はりおさんの手に。

 最速大会の後には、2年連続で世界チャンピオンに輝いたァスマカバィル(usmakabyle)氏と、日本チャンピオンであるひのん氏によるエキシビションマッチが開催された。

 この試合では、両者ともにバルセロナを選択。ギャラリーの最前列からはひのん氏の知人と思われるサポーターからの熱い声援が飛んでいたが、マニュアルで絶妙なパスを効果的に繰り出す世界王者が、その貫禄を見せつけて、4-0と日本王者を圧倒。ァスマカバィル氏が繰り出す美技の数々に、ステージに詰めかけた来場者も満足げな表情を見せていた。

エキシビションとして戦った日本チャンピオン、ひのん氏と、世界チャンピオンのァスマカバィル氏。結果は2年連続で世界タイトルを獲得しているァスマカバィル氏の圧勝に終わった。
エキシビションとして戦った日本チャンピオン、ひのん氏と、世界チャンピオンのァスマカバィル氏。結果は2年連続で世界タイトルを獲得しているァスマカバィル氏の圧勝に終わった。

 今作『ウイニングイレブン 2017』では、発売に先立ちバルセロナとの3年間におよぶプレミアムパートナー契約が結ばれたことが発表された。メッシやネイマール、スアレスなど、所属選手のフェイスモデルが最新の3Dフォトスキャンで撮影され、リアリティが格段に上がっているほか、ホームスタジアムであるカンプ・ノウも収録。さらにダウンロードコンテンツとして同クラブの歴代ユニホームが配信されることなどが話題となっていた。
 そのせいもあってか、今大会では8割近いプレーヤーがバルセロナを選ぶという状況だった。だが、準決勝までに一人を残してほとんどが敗退、そしてパリサンジェルマンの優勝に終わったところに、「これぞサッカー」と言いたくなるような想いを抱いてしまうのだが。

 ともあれ、こうして幕張という地を舞台に世界最速で行われた『ウイニングイレブン 2017』の公式大会は、幕を下ろしたのだった。

(文・写真/稲垣宗彦)

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