バンダイナムコエンターテインメントは、「ガンダムゲーム30周年スペシャルステージ」を17日にイベントステージにて開催。シリーズの歴史を振り返りつつ、最新作の新たな情報を紹介するトークショーやアーティストによるライブが行われた。
司会進行役を務めたのは、アムロ・レイ役でおなじみの古谷徹さん。「ぶったな! 親父にもぶたれたことがないのに!」などと有名なアムロのセリフを時折交えつつ、各種ガンダムゲームの開発スタッフとともにトークを盛り上げた。
とりわけ注目したいのは、今年でシリーズ発売15周年を迎えた『ガンダムVS.』の今後の展開予定についてだろう。ステージに登場した、バンダイナムコエンターテインメントの馬場龍一郎ゼネラルマネージャーと安田直矢プロデューサーによると、シリーズ最新作『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』はシリーズの第5世代にあたるとしたうえで、今後はアーケード版と家庭用とで、それぞれ独自の展開を目指すことを明らかにした。
今までの『ガンダムVS.』シリーズ作品は、まず最初にアーケードゲームとして発売されるのが常だったが、『GUNDAM VERSUS』は最初からPlayStation 4用ソフトとして開発が進められている作品だ。しかし、だからと言って「アーケード版の稼働・サービスを終了するというわけではない。」(安田氏)とのこと。つまり、これからは内容の異なる『ガンダムVS.』シリーズ作品が並行して楽しめることになるわけだ。
また、『GUNDAM VERSUS』の公式ツイッターアカウントを17日より開設するとともに、一般ユーザーからテストプレーヤーを募集するオープンαテストの実施を予定していることも発表された。なお、オープンαテストの実施時期や詳しい内容については、後日公開するとのことだった。
実は、おめでたいのはガンダムゲームだけではない。なんと古谷さん、今年で声優デビューから50周年を迎えたとのことで、来場者のみなさんから大きな拍手で祝福されていた。アニメはもちろん、ゲームの声優としても多数の出演歴を持つ古谷さんを語らずして、ガンダムゲームの歴史を語ることはできないだろう。ちなみに古谷さんは、来週から50周年を記念して全国のアニメイトのお店を回るサイン会を実施するそうだ。
鈴華ゆう子さんも声優として登場!
ゲームの開発プロデューサーに続いて登場したのは、11月22日に発売を予定しているPS4、PS Vita用ソフト『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』で、オープニングとエンディング曲を歌う鈴華ゆう子さん。ステージ上で早速ライブを行った鈴木さんによると、今回披露したエンディング曲はオリジナルとは異なる、バラード調の特別バージョンだったとのこと。ステージ前に駆け付けたガンダムゲームファンのみなさんにとっては、実にうれしいサービスとなったことだろう。
また、鈴華さんは本作に登場するオリジナルキャラクター、その名もユーコ・オルテンシアの声優も務めることも、本作の薄井宏太郎プロデューサーが明らかにした。ユーコのキャラクター像は、薄井氏が鈴華さんの過去の出演歴を調べたうえで作り上げた結果、「すごくチャキチャキした元気なキャラクターになった。」(鈴華さん)になったという。製品版でのユーコは、はたしてどんな活躍を見せてくれるのだろうか?
川嶋康師氏、藤原康則氏の両プロデューサーからは、30周年を記念した新たなクロスメディア展開についての内容が公表された。30年前に登場した第1号作品が『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル』であったことにちなんで、Zガンダムのデザインをベースに作った記念の機体、その名も「スクランブルガンダム」と「ホットスクランブルガンダム」が、スマホアプリ版のガンダムゲーム内に順次参戦することを初めて明らかにした。
ほかにも、記念機体をモチーフにしたスペシャルカードがもらえる、トレーディングカードゲーム『ガンダムクロスウォー』とスマホアプリ『ガンダムコンクエスト』との連動企画をはじめとする、スマホアプリを利用したキャンペーンも実施するとのこと。これらの詳しい情報については、下記リンクより特設サイトにアクセスしてチェックしてほしい。
(文・写真/鴫原 盛之)