2016年9月15日、バンダイナムコエンターテインメント(BNE)は、同年10月20日発売予定のPlayStation Vita用シューティングゲーム『マクロスΔ(デルタ)スクランブル』の紹介イベント「マクロスΔスクランブル アニメもゲームもゴリゴリMAX!準備はいいんかね!?ステージ」をTGS2016の同社ブースで開催した。
同ゲームはアニメ「マクロスΔ」をテーマにしたもの。同アニメの主要キャラクターを務める声優と「マクロスビジュアルアーティスト」を務めるイラストレーターの天神英貴氏、BNEの大塚怜士氏と下河邉匠陛氏が登壇した。
マクロスΔは、2016年4月からテレビ放映が始まった「マクロス」シリーズ最新作。マクロスシリーズは、1982~1983年にテレビ放映された「超時空要塞マクロス」(以下、初代マクロス)から始まった。
初代マクロスでは、1999年に地球に落下した宇宙船を改造した宇宙戦艦マクロスに搭乗した地球人類と、巨大な異星人ゼントラーディの闘いを描いた。以後いくつものシリーズが展開され、マクロスΔでは前作『マクロスF』(西暦2059年)の8年後にあたる西暦2067年の辺境惑星が舞台になっている。
マクロスの3要素
マクロスシリーズは大きく3つの特徴がある。第1に、「可変形戦闘機」が登場すること。戦闘機形態の「ファイター」、人型ロボット形態の「バトロイド」、その中間で手足を展開した形態の「ガウォーク」の3つに変形する。
第2に、歌が物語の重要な要素になること。例えば、初代マクロスではアイドル「リン・ミンメイ」の歌がきっかけでゼントラーディとの戦争が終結した。
第3に、恋愛、特に男女の三角関係が描かれることである。例えば、初代マクロスでは、主人公である男性戦闘機パイロットの一条輝と、その同僚で女性軍人の早瀬美沙、アイドル歌手のリン・ミンメイの三角関係が描かれた。
声優さん達がプレー
イベントには、マクロスΔの主人公「ハヤテ・インメルマン」を務める声優・内田雄馬さんと、ヒロインの「フレイア・ヴィオン」役の鈴木みのりさん、「ミラージュ・ファリーナ・ジーナス」役の瀬戸麻沙美さんの、マクロスΔ内で「三角関係」にある3名が登壇。2016年9月25日に最終回を迎える『マクロスΔ』や、ゲームの『マクロスΔスクランブル』を紹介した。
イベントでは、天神氏が描いた『マクロスΔスクランブル』のパッケージビジュアルを初披露。初代マクロスで可変形戦闘機「VF-1 バルキリー」のデザインを手掛け、1984年に公開された映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』での初監督以降、マクロスシリーズで監督・総監督などを務めてきた河森正治氏のビデオメッセージが流された。
イベント終盤では、内田さんと鈴木さん、瀬戸さんが『マクロスΔスクランブル』をプレーし、その腕を競い合った。
『マクロスΔスクランブル』は、アニメ『マクロスΔ』の物語前半である1~13話の内容を基にしている。だが、2016年冬には、物語後半部の要素が入った追加ダウンロードコンテンツを無料配信する予定である。
なお、BNEブースには試遊台が設けられている。プレーすると、「VF-31F 特別塗装“カナメ・バッカニア”」をゲーム内で利用できるプロダクトコード付の特別ウミネコステッカーをもらえる。
(文/根津 禎=日経エレクトロニクス、写真/中村宏)