バンダイナムコエンターテインメントが、2016年10月13日に配信を予定しているPS VR専用コンテンツ、『サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム(基本ゲームパック)』。プレーヤーは女子学生、宮本ひかりの家庭教師となって、さまざまなコミュニケーションを体験できる作品である。

 リリースに先駆けて、東京ゲームショウ2016開催初日の9月15日にはクリエイティブプロデューサーである原田勝弘氏、同じく本作のプロデューサー・ディレクターを務める玉置絢氏、さらにゲストとしてプロレスラーのザ・グレート・サスケ選手が登場した「発売間近!最新情報トークステージ」イベントが同社ブースにて行われた。

左から原田勝弘氏、ザ・グレート・サスケ選手、玉置絢氏
左から原田勝弘氏、ザ・グレート・サスケ選手、玉置絢氏

 サスケ選手は家庭教師、すなわちプレーヤーとなって本作を壇上で実体験。ドアを開けて部屋に入ろうとしたひかりが、サスケ先生が怪しいあまりに(?)すぐさまドアを閉めてしまうシチュエーションには思わず苦笑。その後、部屋に入ってきたひかりが、話しかけてくるたびに顔を近づけてくる動きにはかなりドキドキしたようで、「ひかりちゃんの立体感がすごい!」「VRの世界なのか、現実なのか区別がつかない!」などと大はしゃぎ。

 さらにサスケ選手は、今回初公開となったひかりといっしょに同じイヤホンを使って音楽を聞くというシチュエーションにも大喜び。最初はうまくイヤホンを受け取れなくてひかりに何度も怒られてしまったが、やがてイヤホンの装着に成功するとすっかりご満悦の様子だった。

プレー中は驚きの声やアクションを連発したサスケ選手。マスクマンであるサスケ選手がHMD(ヘッドマウントディスプレイ)をかぶり、ヒロインの女の子にびっくりされてドアを閉められてしまうシチュエーションは実に微笑ましかった

 また原田・玉置両氏によると、本作を開発するにあたり特にたいへんだったのが、女の子の動きをいかにリアルに作るかだったという。「何気ないしぐさでも、プレーヤーがより人間らしく認識できるように作らないとすぐに違和感が出てしまう」ことから、「髪の毛やまつ毛の一本までこだわって作りました」とのこと。実際にプレーしたサスケ選手も、髪の毛までもがリアルに見えることには何度も驚いていた。

 本作は2013年に企画がスタートしたので、発売までおよそ3年近くの時間を費やしたことになる。「開発当初は、ここまで来られるとは思っていませんでしたが、玉置や優秀な若手が加わったことで発売できるようになったのでもう泣きそうです。実はまだ作業が残っていますが、がんばります(苦笑)」と原田氏は挨拶した。さらに、「随分長くかかってしまいましたが、ようやくみなさんにお届けすることができて本当に嬉しいです」と挨拶した玉置氏からは、「『サマーレッスン』の配信はこれで終わりではなく、今後も新しい技術ができたらどんどん追加配信します。まだ公開できない情報もいろいろありますよ」との意味深な発言も飛び出した。興味のある方は、ぜひ今後の続報にもご注目いただきたい。

「去年、アメリカで公開したアリソンちゃんもぜひ出してください。うちの奥さんにそっくりなので……」と最後にリクエストしたサスケ選手。『サマーレッスン』がかなりお気に入りのご様子だった
「去年、アメリカで公開したアリソンちゃんもぜひ出してください。うちの奥さんにそっくりなので……」と最後にリクエストしたサスケ選手。『サマーレッスン』がかなりお気に入りのご様子だった
『サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム(基本ゲームパック)』スクリーンショット
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

(文・写真/鴫原 盛之)

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