スクウェア・エニックスは2016年9月15日、スマートフォン向けの新作アクションゲーム『フレイム×ブレイズ』のタイトル発表会を東京ゲームショウ2016のスクエニブースで行った。
まず登壇したのは、スクウェア・エニックスの岡山博紀プロデューサー。「すごく濃いスタッフで作っている作品です」と、柔和な物腰のなかに自信をのぞかせた。
その後に流れた新作のプロモーションVTRは「さあ、楽しませてもらおうか」という池田秀一さんの渋いナレーションが響き渡り、見応えたっぷり。続いて司会の進行により、ゲームの内容を聞き出していく。岡山プロデューサーいわく、ゲームのポイントは「巨大ボス対巨大ボス」「友達との3on3アクション」「勝利のカギはモンスター」の3つだという。
「リアクター」と呼ばれる巨大ボス。それが各チームに1体ずついて、ゲームの後半で戦って決着をつける、というのが基本システム。「お互いのリアクターを勝たせる“変わったゲーム”」と、岡山プロデューサーは評する。
スタート前からブースの前でどーんと存在感を放っていたこのモンスターも、リアクターだ。全長は2.5メートル! これでも「レベル1」の大きさで、強さの源「マナ」を吸収すると、どんどん大きく強くなる。この「マナ」で、勝敗が決まる。
プレーヤーは3人に分かれ、それぞれのキャラクター(エージェント)を操る。3on3だが、1人~6人なら、何人でもプレーできる。「10分くらいでサクッと決着がつきます。怒られるかもしれないけど、学校の休憩時間とか(笑)、仕事が終わって1杯ひっかけながらとか」と岡山プロデューサーがいうように、気軽なプレーを想定している。
ここで、実際のプレーを披露することになった。もちろん世界初公開だ! 岡山プロデューサーの「仲間」として呼ばれたのは、本作がデビューの声優・鈴原言美さんと、同社の松田洋祐社長。勝利のカギについて、「どれだけマナを集められるか」だという岡山プロデューサーの解説のあと、いざゲーム開始!
と、そこへ「ちょっと待って~!」と、赤・白・青の謎の3人組が乱入! 「ゲームを通して地球を征服しようとする悪の秘密結社・FXB団」と名乗り、会場をおかしな空気に包みこむ。ドタバタなやりとりをしつつ、松田社長、岡山プロデューサー、鈴原さんのチームスクエニ対FXB団の、3on3バトルへ突入した。
岡山プロデューサーは「移動はタップで」「モンスターを倒すと仲間になる」「敵のアルマジロがウシを邪魔してくる」「一定時間、スペシャルマナが出てくる」など、プレーしつつも、細かい解説を入れる。
HPの回復ポイントやスタイルチェンジ、さらにリアクター戦でのコツまで教えてくれる岡山プロデューサー。リアクター戦までにマナ集めで負けていても、自ら参戦したり、ウシを送り込んだりして相手をダウンさせると、勝機があるそうだ。
結果は予想通り、チームスクエニの勝利! プレーをしてみた感想は、「大人数でプレーすると楽しいゲームだと感じました。ぜひ皆さんも大人数でプレーしてください」と鈴原さん。岡山プロデューサーは「ガチで戦っても、身内でワイワイ遊んでも、どんな時でも楽しめる。スタッフ一同、この数年間、本当に頭を悩ませながら、魂削りながら作っているので、βサービスをお楽しみに!」と話した。最後は松田社長が「海外の皆さんからも好評で、海外進出も積極的にやっていきたい。まず日本語のβテスト、サービスイン、海外と考えています」とまとめた。2016年冬、日本語版のβサービスで開始予定への、期待が高まるイベントとなった。
(文・写真/荒川陽子)