スクウェア・エニックスのブース内では『FINAL FANTASY XV(ファイナルファンタジー15)』の世界観を表すアートを製作中だ。ビジネスデイの2日間に、試遊エリアの壁一面に、同タイトルに登場するキャラクターやモチーフを描き上げ、一般公開日に来場者の目を楽しませるという企画。その名も「XV Universe」。現在、公式Twitterでは製作の様子を実況して盛り上げている。

 製作しているのは、FF15のゲーム本編の美術を担当した本職のアートチーム。ビジネスデイ初日は10人前後が参加し、普段の仕事ではタブレットを使うところを、銀色のペンに持ち替え、黒布に向かった。ビニル製の黒布は7.2m×1.8mと特大。あらかじめ、パソコン画面で同じ縦横比の画像を作り、それを設計図にして描いているが、「みんなノッてきて、かなりアドリブ入ってます」(FF15アートチーム)とライブ感あふれる製作スタイルに。

 ペンは市販品を使っている。シルバー1色で2タイプ。両端に細さが異なるペン先がついたタイプなので、4種類のペン先を使い分けていることになる。描いた線を指先でボカすなど、細かなニュアンスも表現していく。ちなみにこのペン、メンバーがあちこちへ買いに走って100本ほどを調達したが「やってみたら、そんなに要らなかったかも。紙ほどインクを吸わない」という裏話も。

 一般公開日には、試遊の待機列をこのアートの前へ導く予定。「試遊前に15分ほど鑑賞してもらって、FF15への世界観に触れたり、期待感を高めたりする時間になれば」(スクウェア・エニックス広報)との考えだ。東京ゲームショウが終われば、布は巻いて回収・保管し、一人でも多くのFFファンが見られるよう、別の場所・イベントなどでの展示を企画していくという。

マッキーでここまで繊細な表現を可能に
マッキーでここまで繊細な表現を可能に
これがあれば、試遊待ちの時間も苦にならないかも?
これがあれば、試遊待ちの時間も苦にならないかも?
あえて「XV」をまだ描き込んでいない。「ダルマに目を入れるみたいに、最後に回そうかと」(アートチーム)との趣向だ
あえて「XV」をまだ描き込んでいない。「ダルマに目を入れるみたいに、最後に回そうかと」(アートチーム)との趣向だ

(文・写真/赤坂麻実)

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