この記事は「日経PC21 6月号 IT生活羅針盤」(2018年4月発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 昨年秋に相次いで発売されたスマートスピーカー。筆者は「グーグルホーム」と「アマゾンエコー」をいち早く入手して使い込んでいる。今回は独自の目線で両製品を評価したい。

 いずれも便利なことは間違いない(図1)。朝起きて、その日の予定を確認。天気やニュースを流しながら出かける支度をするのが今では日課になっている。用語の検索はもちろん、電車の運行状況や「今日は何の日」といった豆知識を即答してくれる点も心地よい。

図1 筆者が所有する2台のスマート(AI)スピーカー。「グーグルホーム」は量販店などでも購入できるが、「アマゾンエコー」はアマゾンでしか販売されていない[注]。[注]4月以降、従来の招待制をやめて一般販売を開始した
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 ただし、いい加減な発音や、周囲の騒音によっては反応しなかったり誤認識が多くなったりする。一定の音量で、はっきり発声するのが基本だ。

 不満は、両製品とも音質がいまひとつなこと。アマゾンエコーはピン出力を備えるほか、声で指示するだけでブルートゥーススピーカーに出力できるため、音質が良いスピーカーで簡単に聴ける点で一歩リードする(図2)。

図2 グーグルホームは標準機能でさまざまな操作ができるが、アマゾンエコーでは「スキル」を追加してから、利用するのが基本だ。ひと手間かかる半面、多くの機能を追加できる。また、アマゾンでの買い物も履歴から再購入できて便利
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 さらにアマゾンエコーは「タクシーを呼ぶ」「銀行の残高を調べる」など多彩なスキルを追加して使えるのも大きな魅力だ(図3)。アマゾンでの買い物、キンドル本の読み上げも可能。筆者は調理中など手が離せないとき、やることリストに追加したり、呼びかけた音声をメモ代わりに使ったりして、日常的に重宝している(図4)。

 一方グーグルは、音楽サービス「スポティファイ」の無料版が使えるほか、最大6人の声を聞き分けられる点が便利だ。

図3 アマゾンエコーでは、スマホの「Alexa」アプリでメニューの「スキル」から、使いたい機能を選び、有効化して利用する仕組み
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図4 「Alexa」アプリの「設定」→「履歴」から音声対話の履歴を確認できる。聞きたい項目をタップすると再生可能。音声メモとしても使える
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図5 筆者所有のスマート家電コントローラー「RS-WFIREX3」。アマゾンエコーと連携してテレビや部屋の明かり、エアコンなどを操作している(グーグルホームにも対応)
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(文/青木 恵美)