この記事は「日経PC21 4月号 IT生活羅針盤」(2018年2月発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 自宅の固定電話の横にはメモ帳を置いている。大事な用件を書き留めておくためだ。しかし最近は、家族や友人との連絡手段は専ら「LINE」。アプリでテキストメッセージをやり取りし、後でいくらでも読み返せるので、メモを取る機会はめっきり減った。

 とはいえ、ゼロになったわけではない。事務的な連絡はスマホに電話がかかってくる。困るのが、外出中だとメモできる環境がないこと。内容をすべて記憶するのは不可能に近い。

 そこで、通話の内容を音声データとして保存できる“録音アプリ”を使っている。同種のアプリは数多くあるが、筆者は「通話録音-ACR」を愛用中。この手のアプリは、スマホの機種によって正しく動かないケースもあるため、一度動作確認をしてから使うのが基本だ。

 ACRの使い方はとても簡単。スマホにインストールすると、以降は常駐して、すべての通話が自動的に録音される(図1)。録音が不要な相手は「除外番号」に登録して、録音しないようにもできる。

図1 通話録音アプリを使えば、話した内容が保存できる。通話時に自動で録音が始まり、音声データとして保存される(1)。クラウドに自動アップロードする設定にすれば、パソコンでも聞ける(2,3)
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 メイン画面を開くと、録音された音声データが日時順に一覧表示される(図2)。ここから聞きたい項目を選んで「再生」ボタンを押すと、内容が聞ける仕組みだ(図3)。

図2 アンドロイド用アプリ「通話録音-ACR」をスマホにインストールすると常駐し、通話をすべて録音[注1]。メイン画面を開くと録音された通話履歴が一覧表示され、ここから聞きたい項目を選ぶ。[注1]携帯電話回線の通話のみが録音される。LINEなどのメッセンジャーアプリや050 IP電話アプリでの通話は録音できないので注意。なおアンドロイド用のみで、iPhone用はない
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図3 現れた画面の「再生」をタップすると、内容が再生される。ここから除外番号への登録も可能
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 使用料金は無料だが、有料ライセンス(199円)を購入すると、所定のクラウドサービスへ音声データの自動アップロードが可能になる。設定画面から、ドロップボックスやワンドライブなど日ごろ使っているサービスを選ぶだけだ(図4)。クラウド上のデータは、パソコンからも手軽に聞ける。

図4 有料ライセンス(199円)を購入するとクラウドに音声データを保存できる。設定画面で「有効」にしてサインインしておく[注2]。[注2]筆者はアップロード先に「Google Drive」を指定している。なお、「Wi-Fi時のみ」をオンにすると、余計なデータ通信量が消費されなくてお勧めだ
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 なお、初期状態では「保存フォーマット」はAAC。パソコンで聞くには、一般的なMP3に変更しておくと便利だ。

(文/青木 恵美)