この記事は「日経PC21 1月号 特集 すごい商品&裏ワザベスト100」(2017年11月発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 最近のパソコンの注目製品といえば、携帯ノートばかりという印象が強い。ノートパソコンとしてもタブレットとしても使える“2イン1”モデルが人気なほか、額縁が狭い13型クラスの液晶を搭載したスタイリッシュな薄型メタルボディーノートが全盛を極めている。

 2017年も、基本的にその流れは変わらなかったが、唯一、A4オールインワンノートで気を吐いてくれたのがランキング1位の「ラヴィ ノート ネクスト」(NEC)だ。A4オールインワンノートといえば、とにかく機能をてんこ盛りにすることを信条にしてきたが、この製品ではそれを見直し、ワンタッチボタンなど必要ない機能をばっさり廃止。狭額縁の液晶を採用し、ここ数年ほとんど変わっていなかったデザインも一新した。日本で一番売れているジャンルだけに、保守的な製品ばかりで面白みに欠けていたA4オールインワンノートに一石を投じる製品として期待したい。

 2017年は、海外メーカー製パソコンを中心に低価格化も進んだ年だった。それを象徴するのが同2位の「スペクトル13」(日本HP)だ。コアi7、512ギガのSSD、8ギガのメモリーを搭載して、価格はなんと15万9800円。それでいてボディーは金属製で質感も高い。ゴールドとブラックの配色は好みの分かれるところだが、コストパフォーマンスの高さは圧倒的。他社がこの価格にどこまで追随してくるかが注目される。

 同3位の「ライフブックAH-MR/B3」は、MRヘッドセットが付属するA4オールインワンパソコン。国内メーカー製パソコンということもあり、マイクロソフトが提唱する複合現実「ミックスドリアリティ(MR)」が、どこまで日本で普及するか鍵を握る製品だ。ちなみに、写真を見てもわかる通り、富士通のA4オールインワンノート「AH」シリーズも狭額縁の液晶を2017年秋冬モデルから採用。従来よりすっきりしたデザインになった。

 同4位以下の注目製品には、やはり携帯ノートがずらりと並ぶ。LTEに対応した携帯ノートの数が増え、同6位の「バイオS11(LTE)」(VAIO)もその1つ。ウィンドウズ10が標準で搭載するLTEのデータ通信プランにも対応するのが特徴だ。この秋、大幅にリニューアルし、これまで樹脂製だった天板をカーボンに、パームレストをアルミにするなどボディーの質感が一気に高まった。

 製品以外では、東芝が店頭で保証プランの販売を始めたように、国内メーカーでサービス面を充実させる動きが高まりそうだ。

【1位】定番ノートがデザインを一新 狭額縁採用でスタイリッシュに

 ここ数年、デザインがほとんど変わらず、取り残された感が強かったA4オールインワンノートが大進化。狭額縁の液晶を採用し、スタイリッシュなデザインへと生まれ変わった。機能がてんこ盛りの“全部入り”のコンセプトも見直し、ワンタッチボタンなど余分なものを排除。性能にもこだわり、第8世代のコアi7やSSDを搭載。保守的になりがちな定番ノートが、大胆な変化を遂げた意義は大きい。

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狭額縁の液晶を採用することで、すっきりしたデザインになっただけでなく、本体の小型化も実現した。底面積は従来機の約85%
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