この記事は「日経PC21 2月号 IT生活羅針盤」(2017年12月発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 筆者は物をよく見失う。鍵や財布など、出かける直前に家中を探し回ることも多く、悩みのタネだった。そこで目を付けたのが「スマートタグ」、別名「忘れ物防止タグ」だ。500円硬貨ほどのサイズで、鍵などに取り付けて利用する。

 筆者が愛用しているのは4種類の製品(図1)[注1]。いずれもブルートゥースでスマホとペアリング(接続設定)するのは共通だが、機能が異なるため使い分けている。順に紹介しよう。
[注1]図1はいずれも2017年12月11日時点のアマゾンの価格

図1 筆者が購入した4種類のスマートタグ。サイズは500円硬貨大でICチップが組み込まれている。機能はそれぞれ個性があるため、用途に合わせて使い分けると便利だ
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 まず「TITI(ティティ)」はアマゾンでベストセラー1位[注2]の商品。スマホアプリで「アラーム」ボタンを押すとタグが鳴るという一番シンプルでポピュラーなタイプだ(図2)。スマホが見当たらないときにほかから電話して着信音を頼りに探すのと同様な感覚で使える。
[注2]2017年12月時点

図2 「TITI」はあちこちに置き忘れる自動車のキーに付けて使っている。スマホアプリで「アラーム」をタップすると音が鳴るのですぐ見つけられる
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 2つめの「デジタルまいごひも」は、子供や高齢者を連れているとき、身に着けさせて利用する。スマホからタグが8〜30メートル以上離れると、スマホが鳴る。距離は4段階で設定可能だ。外出時に置き引き防止用にカバンなどに付けてもよい。

 3つめの「MAMORIO(マモリオ)」は4製品のうち最も小さく[注3]、母の財布に入れて使っている。主にアプリでの地図表示と、30センチ〜30メートルの範囲での距離表示を基に付近を探せる(図3)。ユニークなのはほかのユーザーと位置情報を共有して「みんなで探す」機能や、駅などを認識する機能。外出先で紛失した際に探す手掛かりになる。
[注3]サイズは縦35.5×横19×厚さ3.4ミリ。2017年12月7日、さらに20%小型化された「MAMORIO S」が発売された。価格は4298円(税込み)

図3 「MAMORIO」では、アプリで地図とスマホからタグまでの距離が表示されるので、それを頼りに探せる仕組みだ。音を鳴らす機能はない
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 これらの機能が“全部入り”なのが、「TrackR bravo(トラッカーブラボー)」だ(図4)。スマートタグは基本的にスマホからブルートゥースで届く範囲、最大30メートルでしか使えない。家の中なら十分だが、出先などでなくした場合は「みんなで探す」機能が必要。そのため、全機能を備えるTrackRが最も頼れる一品といえる。

図4 「TrackR bravo」は、基本機能をすべて備えているうえに価格も手ごろ。最近、アマゾンのAIスピーカーでスマホを探す機能も付加された
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(文/青木 恵美)