商品化前に活用、SNSで人気勝ち取る

 クラウドファンディングで成功しているのは、もちろん大手企業だけではありません。日本各地の中小企業が開発した製品も、目標金額を集め、事業化できているものがたくさんあります。ここでは、熊本県天草発の「イルカのティーバッグ」を例に、ご紹介しましょう。

 この製品はイルカ形のティーバッグを採用するとともに、「ブルーマロウ」という青い色の出る茶葉を組み合わせたのが特徴です。ティーポットの中をイルカが泳いでいるような風景をイメージさせる、とてもオシャレなアイテムになります。

「熊本県天草発 イルカのティーバッグ」の支援をクラウドファンディングで募集。目標金額の5倍を超える支援が集まった
[画像のクリックで拡大表示]
イルカのティーバッグの使用例。ティーポットのなかでイルカが泳いでいるように見える
[画像のクリックで拡大表示]

 このイルカのティーバッグは、クラウドファンディングでは約2カ月間で目標金額の5倍を超える250万円を集めました。商品化された現在でも、高い人気を誇っています。現在、東急プラザ銀座内において東急ハンズが展開する新業態施設「HANDS EXPO」で、Makuakeから誕生した商品が購入できる「Makuake SHOP」を期間限定でオープンしています。そこでも、このティーバッグはトップクラスの売り上げを記録しています。地方の物産品の場合、基本的にはその地区や周辺地域の人が支援する傾向にあります。しかし、この製品は、クラウドファンディングを通して若い女性を中心にTwitterなどのSNSでかなり拡散されたことで、全国的な支援につながりました。そこが、ヒットした大きなポイントだといえます。

 この製品は、商品化を検討している段階でクラウドファンディングを利用しました。ただ、こちらも資金集めというよりは、「インターネットで若い女性にアプローチした方が、上手くいくのではないか」という発想からクラウドファンディングを試してみたという経緯があります。そしてこの発想が見事に当たり、多くの女性から支持を受けたというわけです。製品の組み合わせやクラウドファンディングの使い方など、ちょっとしたアイデアが成功のカギを握っていると思います。