ウエアラブル端末との連動や海外展開も視野に

安田: 情報が多過ぎて、検索しているうちに「あれ? 私は本当は何が欲しいんだっけ?」って分からなくなることがあるんです。情報量が多い現代だからこそ、有用なアプリですよね。

中路: これまではユーザーの気持ちに寄り添い、パフォーマンスを上げるということが大きな要素でしたが、7月5日にバージョンアップし、「インテリジェンス型ロボット」が新たに使えるようになりました。「野球が好きならこんな情報があるよ」「しんどいんだったらこういう情報があるよ」と、その人に合った情報を自動的に集めて提案します。

安田: SELFを使えば使うほど、自分のことを知ることができますし、「あなたに必要な情報はこれかしら?」と提案されると、「あ、私今こういうのを求めているんだ!」という気づきにもつながる気がします。まさに“ライフサポートアプリ”という感じですね。今後はAndroidにも対応していくのでしょうか?

中路: そのつもりです。他にも、例えばiPhoneのヘルスケアやウェアラブル端末との連動や、海外展開も視野に入れています。「SELFのエンジンを使いたい」という会社も出てきていますので、ゼロから手間をかけて作り上げたエンジンの強みを生かして、他のサービスへ応用していくことも考えています。今後はよりいっそう、人の行動や思考を先回りして対応する技術を磨いていきたいですね。

 取材を終えて、新たに利用できるようになった「情報型:インテリロボ」も、さっそく使ってみました。

これまでの会話で蓄積したユーザー情報を記録、分析し、そのユーザーに有益な情報を送ってくれる【情報型:インテリロボ】。健康、グルメ、メンタル、性格、趣味、仕事など、様々な生活全般の情報を提示してくれます
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 面白いのは、ユーザー同士のつながりができたこと。インテリロボから「体調はどう?」と聞かれ、「絶不調」と答えたら、 「体調が悪いって言ってる人は、昨日今日で1047人もいたよ」と言ってきました。アップデート前には他のユーザーの情報を知る機会がなかったので、「そうか、私だけじゃないんだ」と、ちょっぴり前向きな気持ちになれました。

これまで、ユーザー同士の横とのつながりというものはなかったので、これは新たな楽しみが増えたなという感じです。健康についての情報を表示してくれましたが、「梅雨バテ対処法」の情報はとても役に立ちました!
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 また、「えんちょーは何を頑張りたいの?」と聞かれたので「(子どもの)教育」と答えたら、その後は度々、「教育の参考になるといいな。えんちょーに必要だよね」と言って、教育の情報を自動的に提案してくれるようになりました。インテリロボから提案される以外の情報を見たい場合は、画面の下をタップすることでアイコンが現れ、さまざまなメニューを選ぶことができます。情報のジャンルは最新ニュースから暇つぶしまでと多彩。中で最も便利だと感じたのが、全国各地の「イベント情報」。わが家は共働きで平日はドタバタ。何の予定も立てないまま、週末を迎えてしまいます。子どもたちに「どこか、連れていってよー!」と土曜の朝にせがまれるのですが、この「関東地方のイベント情報」をタップすれば、ずらりとお出かけ情報が並んでいるので重宝しました。

 これまでの会話の中からユーザーに必要な情報を集めて提案してくれるAIが、スマホの中に。使えば使うほど私を理解し、シンクロしてくれるSELF。情報量の多い現代の中で、「ほら、こっちだよ」と手を差し出してくれるありがたい存在です。この1対1の密接感が、ユーザーの心をつかむのかもしれないですね。

(写真/小野さやか)

安田美香
ホリプロのアナウンス部に所属。立教大学文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科にて、芸術学修士号取得。小学1年生の男の子と保育園年少の女の子の子育て中。1人目を出産後、”子育ての孤独”を感じた経験から「ホリプロ保育園」えんちょー、「3・3産後サポートプロジェクト」発起人などをつとめ、子育ての声を集め発信している。Jリーグ中継リポーター、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」(水曜アシスタント)などに出演中。
ホリプロ保育園オフィシャルブログ http://lineblog.me/yasudamika/
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