2016年3月に発売されたカシオ計算機のスマートウォッチ「WSD-F10」(6万3000円)と、同時期にクラウドファンディングのサポーター向けに出荷をはじめたソニーのスマートウォッチ「wena wrist」(3万9800円)。前編の「販売好調のカシオ新スマートウォッチ、その使い勝手は?」に続き、今回はソニーのwena wristの特徴や使い勝手を検証しつつ、両者を比べてみたい。

ソニーのスマートウォッチ「wena wrist」。価格は3万9800円(税別、クラウドファンディング時の参考価格)
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カシオ計算機のスマートアウトドアウォッチ「WSD-F10」。グリーン/オレンジ/ブラック/レッドの4色をラインアップラする。価格は6万3000円(税別)
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今夏ついに一般販売へ

 wena wristの詳細については開発者へのインタビュー記事などでもお伝えしているが、特徴を改めて紹介しよう。

 wena wristは既存のスマートウォッチのような小型ディスプレーを搭載せず、時計部分は従来のままに、バンド部分にデジタル的な機能を集約している。見た目はごく普通のアナログ腕時計ながら、電子マネーやスマホからの通知、歩数計などのログ機能を備えた新機軸のスマートウォッチだ。

 腕時計が持つ「アナログの世界観」を重視したことから、デザインや素材を含む外観のイメージは既存の腕時計とほぼ変わらない。明らかな違いとしてすぐに判別できるのは、バンド部側面とボタンと印字されているFeliCaマークぐらいだろう。質感が良くて高級感もあるので、ビジネスシーンでも従来の腕時計とまったく変わらない感覚で利用できるはずだ。

 これまでにないスマートウォッチとあって、昨年2015年に実施したクラウドファンディングでは2000人を超えるサポーターから1億円以上の支援を集めた。予想をはるかに超える人気から、現在はそのときのサポーターへ製品を発送している状況にあり、現時点ではまだ一般販売に至っていない。

 だが、ソニーによれば、今年の夏ごろをめどに一般販売を目指しているとのこと。その日を期待して待ちたい。

wena wristの装着イメージ。重量はバンド部75.8gで、クロノグラフのヘッド部が73.3g。メタリック系の腕時計らしい重厚感をのぞかせる
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バンド部分。側面ボタンやFeliCaマークがなければ、スマートウォッチとは気づかないだろう
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精密機器には認証マークや情報を記載する決まりがあるのだが、wena wristはデザインを損なわないようにバンド部分の裏側に表記されている(左)。しかも、バンドを閉じるとそこがすべて隠れる(右)
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 wena wristは、スマホ側に専用アプリ「wena」をインストールして利用する。アプリではバッテリー残量や歩数などを確認できるほか、通知機能の設定などができる。

 なお、現時点ではiOS版しかリリースされていないため、現状でwena wristを利用できるのはiPhoneユーザーのみ。筆者はAndroidスマホをメインで利用しているので、ぜひともAndroid版アプリのリリースを期待したい。

専用アプリ「wena」のトップ画面となる「Dashboard」。歩数やバッテリー残量を確認できるほか、1周24時間を示す円形のライン上に、何の通知が来たかを見ることができる
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 利用形態としては「通常モード」「単体モード」「おやすみモード」の3つが選べる。通常モードは、スマホと連携してすべての機能が利用可能。単体モードはスマホとの連携を切り、電子マネー機能とログ機能のみが利用できる。おやすみモードは、電子マネー機能以外の機能を切る省エネモードで、バッテリーの消費を最も抑えられる。

通常モードと単体モードは、バンド側面のボタンを長押しすることでいつでも切り替え可能。おやすみモードは、アプリで設定した時間で自動的に切り替わる。なお、ボタンを1回押すと現在のモードをLEDで確認可能。青が通常モード、黄色が単体モード、紫がおやすみモードとなる
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