館内180カ所に「Beacon」を設置

 ギンザシックスでは“スマホ時代”にふさわしく、その施工段階からデジタル技術を活用したサービス展開や、情報発信を想定した設備投資をしている。「Beacon」もその1つだ。Beaconとはスマホの持つ近距離無線通信「Bluetooth」を利用し、近くにいるスマホと通信をしてサービスを提供したり、情報を発信したりできる小型の機器のこと。ギンザシックスには、このBeaconが180カ所に埋め込まれているという。

 このBeaconを利用して、4月中には店舗へのナビゲーションサービスを開始。広い館内で目的の店舗にスムーズにたどり着けるよう、道案内をする。

 さまざまなアプリで使われるGPS(全地球測位システム)だが、ビル内では衛星からの電波が拾えないことが多い。だがBeaconを使うことで、来店者が、今、どのフロアのどの位置にいるのかを正確に表示できるようにした。アプリから目的の店舗を選ぶとその店舗までの最短ルートが表示されるため、迷うことなく目的地にたどり着ける。

「antenna」と連携してコンテンツを配信
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 Beaconはテナントに対するマーケティングデータの提供にも活用する。来館者がどういった経路で店舗内を回遊しているのか。どういった場所に人が滞留するのか、といったことを人流のデータから分析できる。その結果を入居テナントに提供していくことを検討している。

 サービス企画部の西岡和也氏は、「店外にいても楽しめるコンテンツの提供や、クーポンなどのお得な情報の発信、館内でのサポートサービスなど、館内外で人に寄り添うパートナーとして利用されるアプリを目指し、新たな機能やサービスも開発していく」と言う。将来的にはアプリを活用した決済サービスも検討している。利便性の高いアプリを提供することで、施設と消費者の関係性を築くことで、継続的な来館や売り上げ増加への貢献を目指す。

(文/中村勇介=日経デジタルマーケティング)