最も攻めていた地下2階! 究極の海苔弁、ドンペリで仕込んだ唐揚げ

 今や百貨店で最も集客力が強いのはデパ地下。デパ地下の店の並びを見れば、その百貨店が“攻め”か“守り”かが分かるほど。同館では、他の百貨店の食品売り場で出会ったことのない、斬新で意欲的な専門店が多く、驚いた。

 まず日本初上陸ということで話題を呼びそうなのが、フランスで星付きのレストランや数々の賞を受賞したスイーツ界の巨匠フィリップ・コンティチーニのブティック&カフェ「フィリップ・コンティチーニ」。フランスの伝統菓子、「クイニー・アマン」と「タルトタタン」をかけ合わせた「クイニー・タタン」が人気を集めそう。

 これぞ“日本初”と呼びたい、新業態の専門店も数多くあった。その代表が、スープストックトーキョーが究極の海苔弁を追求したという海苔弁専門店「刷毛じょうゆ海苔弁山登り」。海苔弁の土台となる海苔と米には一番摘みの有明海苔「青まぜ」と「あきたこまち」を採用。海苔に自家製しょうゆをたっぷり塗ることで、海苔が箸でスッと切れる箸切れの良さを追求したという。

 「コロッケ新時代」を予感させるのが、世界の有名ホテルでシェフを務めた高澤義明氏監修による“揚げないコロッケ” 「ベイクンコロッケ」を提案する「TAKAZAWA 180 ICHI HACHI MARU」。さらに衝撃的だったのが、ドンペリを仕込みに使った「シャンパーニュ唐揚げ」、高級ウイスキーを使った「ウイスキー角煮」などの“高級酒惣菜”シリーズ。試食できなかったので、どんな味なのか今も気になっている。

「綾farm(アヤファーム)」は、日本初の国産果実の生ドライフルーツ専門店。果汁たっぷりで、まるで上生菓子のような革新的な味わいの生ドライフルーツは、お持たせのヒット商品になる予感がした。

 ほかにも、「白い恋人」「萩の月」など地方の人気名菓メーカーが銀座向けの新スイーツを提案していたり、“柑橘王国”愛媛の高品質な柑橘類を様々な形で楽しめる「10 FACTORY(テンファクトリー)」など、地方色も豊か。全体としてはどこの百貨店でもよく見る店をただそのまま持ってきたような業態はひとつもなく、飲食では今の東京の百貨店のどこよりも“攻め”に徹していると感じた。

「フィリップ・コンティチーニ」はカフェも併設。「クイニー・タタン」(450円)は、バターと砂糖で煮含めたりんごをクイニー・アマン生地で包み、香ばしくキャラメリゼしている
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海苔弁専門店「刷毛じょうゆ海苔弁山登り」では「海」「山」「畑」(各1000円)の海苔弁を選べ、好みで総菜を追加することもできる
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「ミート アンド グリーン 旬熟成」は発酵熟成肉の専門店がニューヨークスタイルのサラダと進化系サンドウィッチ“萌断サンド”をコラボさせた新業態。発酵熟成肉をたっぷり使用したサラダとサンドイッチを提供
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世界のセレブから予約が殺到する高澤義明シェフ監修による高級総菜店「TAKAZAWA 180 ICHI HACHI MARU」では、ドンペリを仕込みに使った「シャンパーニュ唐揚」などを販売
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「綾farm(アヤファーム)」は日本初となる国産果実の生ドライフルーツ専門店。旬の果実のみを使用した果汁をたっぷり含んだ生ドライフルーツはまるで上生菓子のように上品で、果実の風味がしっかり感じられる
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明治18年(1885年)創業の老舗弁当店「荻野屋」が初の常設店をオープン。これまでは現地以外ではイベントなどでしか手に入らなかった峠の釜めしを常時販売
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和食の若き鬼才と称される黒木純氏と京都のお茶の老舗福寿園とのコラボによる、和の物販店「くろぎ茶々」。イートインでは和菓子のほか、湯島名物・鯛茶漬けも提供
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フローズンフルーツバー専門店「PALETAS(パレタス)」は、初となる「和」をイメージした菓子を販売。「琥珀~フルーツバー~」(1600円)は、寒天に砂糖や水飴を溶かして固めた伝統的な和菓子を、フルーツバー風にアレンジしたもの
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「パティスリー銀座千疋屋」では、同ブランド初となるロールサンド3種を販売。「マスクメロン×生ハム」「アボカド×フルーツトマト×チーズ」「オレンジ×ベジタブル」(各350円)
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「10 FACTORY(テンファクトリー)」では、単なるオレンジジュースではなく、豊富な柑橘類の種類から選べる
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(文/桑原恵美子)