7万9800円と高額ながら、先行予約開始から約3カ月で約2万台を受注するなど異例のヒットとなっている炊飯器「バーミキュラ ライスポット」(愛知ドビー)。その魅力はどこにあるのか。専門誌3誌による視点を交え、その実力を解剖する。(関連記事「バーミキュラ炊飯器は“炊飯器じゃない”から売れた?」「バーミキュラ炊飯器の開発秘話、大きかった2つの壁」)

 鋳造メーカーの愛知ドビー(名古屋市中川区)が製造・販売する炊飯器「バーミキュラ ライスポット」が売れている。「『発売前から予約が入る白物家電は初めて』と家電量販店に言われた」と、土方智晴副社長は微笑む。8万円を超える価格ながら、想定していた販売台数を3割超える注文が入り、製造が追いつかない状態だという。

 ライスポットのヒットは、製品開発から販売に先駆けたプロモーションまで、あらゆる場面でデジタルを活用したマーケティングを仕掛けたことが大きな要因になっている。そもそも、このライスポットは、SNS上の顧客の声に着想を得て開発したもの。土方氏は、「ネットを見ていたら、『バーミキュラでご飯を炊くと美味しい』といった意見が多いことに気が付いた。それが開発のきっかけだ」と振り返る。

8万円超が到着まで1カ月待ち
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