炊飯器としての使い勝手は決して良くはない

 まず使ってみて感じたのが、正直「面倒」だということ。ライスポットの炊飯の流れは、まずボウルとざるを用意することから始まる。米を何度かに分けて洗米し、ざるで水切りをする。水切りした米を鍋に入れ、計量した水を入れてようやくセットが完了する。ライスポット専用鍋には水位線がないため、水の計量も専用のカップで行う。そして炊飯モードを選んで炊飯という流れだ。

ライスポットに付属する水の計量カップ(写真左)と米の計量カップ(写真右)
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 ライスポットで炊いたご飯のおいしさと、予約炊飯できるラクさには十分に満足している。とはいえ、わざわざ水を量る手間が加わったこと、また、炊飯器の内釜で洗米してセットするのに慣れている人には、ちょっと面倒であることは間違いない。

ライスポットの魅力は「ご飯のおいしさ」だけではない

 ライスポットは「おいしいご飯を炊ける炊飯器」と打ち出していて、そのイメージを持っている人も多いかもしれない。しかしライスポットの魅力はそれだけではない。オーブンポットラウンドのいわばメーン機能である「調理」ができる点にある。

 ライスポットは炊飯モードと調理モードを搭載している。炊飯モードでは白米と玄米に対応。白米はおこげモードとおかゆモード、玄米はおこげモードも用意している。2種類の予約炊飯も可能だ。保温機能は搭載していないが、それ以外はほぼ他社の炊飯器と遜色ない仕上がりだ。

ライスポットの操作部はタッチパネル式で汚れなどを拭き取りやすい。こちらは炊飯モードで炊飯をスタートしたところ
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 それに加えて、他社の炊飯器にはないオリジナル機能が「調理モード」だ。炊飯器で何かの料理を作る、いわゆる「炊飯器調理」はここ数年はやっているが、ライスポットの調理機能はそういった“片手間”のものではない。中火、弱火、極弱火の火加減でタイマー調理(1~360分、火加減によって異なる)も可能。30~95℃まで1℃単位の温度設定が可能な低温調理機能も備えている。

ライスポットで調理モードを選んだところ
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 つまり、日本人の多くが主食として食べているご飯を炊くだけでなく、主菜や副菜などのおかずもこれ1台で作れるというわけだ。

 「そうはいっても、ご飯を炊いてからすぐに炊飯器でおかずを作るわけにはいかないんじゃない?」と考える方もいると思う。それは「炊飯器調理」の最大の弱点とも言える。しかしライスポットの大きな特徴は、IHコイルとアルミヒーターを組み合わせた「ポットヒーター」と、ライスポット専用鍋に分かれている点にある。ライスポット専用鍋を別途用意すれば(2万9800万円で2017年春に発売予定)、炊飯直後におかずを作ることも可能。直径22cmまでの「オーブンポットラウンド」(直径14cmモデルが1万1000円~、18cmモデルが2万2000円~、22cmモデルが2万8000円~)であれば、ポットヒーターを使って調理することもできる。そのため、すでにオーブンポットラウンドをお持ちの人なら、さらにライスポット(ポットヒーター)を活用することもできる。