前回(「超レアN700系連結体験 JR東海研修センター潜入」は小学生向けに一般公開されたJR東海の総合研修センターを紹介したが、今回も鉄道会社の社員研修センターを取り上げる。

 2017年12月3日、東京メトロが「総合研修訓練センター」(以下、訓練センター)を初めて一般公開したのだ。地下鉄開通90周年記念行事の一環として「東京メトロ体験キッズ」と題し、小学生を含む90組270人余りが招待された。応募総数は1300件程度だったというから、実に10倍以上の狭き門だ。

 総合研修訓練センターは東京メトロ有楽町線の新木場駅から徒歩20分程度の、新木場車両基地の隣接地にある。抽選で選ばれた幸運な親子たちは、新木場駅前に集合。「総合研修訓練センター」という行き先を掲げた京成バスが停まっており、これで施設へと向かう。路線バスのように車内放送などが流れるので不思議に思っていたところ、訓練センターの前には立派なバス停まであった。

 訓練センターは2016年4月に新築されたばかりで、まだ真新しい。JRの場合、平日は泊まり込んで研修を受けるためホテルのような個室が用意されているが、東京メトロの場合は日々通うスタイル。そのため、バスをチャーターし、社員向けのシャトルバスを定期的に走らせているそうだ。

訓練センターへと向かうシャトルバス。新木場駅周辺は都営バスのエリアだが、京成バスが担当
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訓練センターには路線バスと同じデザインの停留所が。普段は社員向けに走っている
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訓練センターの外観。新木場車両基地の横にあり、地上5階建て
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地下鉄開通90周年イベントとして小学生向けに公開された
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 エントランスのエスカレーターを上ると、見えてくるのが「ステップアップステーションセンター(略称SSC)」。ガラス扉を入ると、なんとそこは寸分違わぬ地下鉄の駅だった。向かって右が東西線の落合駅、左が日比谷線の上野駅と看板が出ており、さらに奥には銀座線の上野駅と有楽町線の辰巳駅も。不思議な光景だが、置かれている券売機や自動改札機はすべて本物。しかも新旧複数のタイプがそろっている。ここで接客対応など駅員の訓練が行われるのだ。

2階にあるステップアップステーションセンター。駅員の接客レベルの向上を目指す施設
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中に入ると上野駅と落合駅が隣り合うという不思議な光景が広がる
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本物の駅のようだが、研修施設の一つ。券売機は一つひとつ異なる機種になっている
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自動改札機も複数タイプを用意。イベントにはキャラクターの「駅乃みちか」も登場
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