2017年、開業から90周年を迎える日本最古の地下鉄・東京メトロ銀座線。2012年から黄色い車体が特徴の1000系の導入が始まり、今ではほとんどの車両が1000系に切り替わった。シルバーにオレンジの帯が入った既存車両の01系は残り2本となり、3月10日に完全引退する予定だ。

1983年から運行されてきた01系は残り2本。一部の車両が熊本市を走る熊本電気鉄道に譲渡された縁で、1本は人気キャラクター「くまモン」のラッピングで最後の活躍を続ける
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 今回の主役は、この“最後の01系”を置き換えるために投入される1000系車両。実はこれまでの1000系とは外装、内装ともに異なる特別仕様なのだ。

1000系の一般車両。黄色い車体が特徴だ
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 変更といっても、性能がアップしたり、乗り心地が向上したりしたわけではない。地下鉄開業90周年を意識し、開業当時に製造された「旧1000形」車両をイメージしたレトロな内外装になったのだ。車内の壁は明るい白色から木目調に替わり、温かな雰囲気に。窓枠もアルマイト処理で銀色からブロンズ色に変わった。

 そして、座席やドアの横の手すりは真ちゅうを模した色になっている。本物の真ちゅうの使用も検討したというが、乗客の服が汚れたりする可能性があるため、断念。ステンレスパイプをメッキ処理し、さらに黒い塗料を塗ることで再現したという。映画の小道具並みの力の入れようだ。

木目調になった車内。座席のモケットも旧1000形をイメージした緑色に変更
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真ちゅう色に装飾された手すり。ステンレス製とは思えないほどの再現力だ
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旧1000形で使われていた「リコ式つり手」をイメージしたつり革。リコ式はスプリングで跳ね上がるのが特徴だが、今回は形状だけの再現にとどまる
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製造メーカーを示す銘板も、昭和初期のデザインを再現
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