日本でIPを作り、中国で開発する

――2018年の方針を教えてください。

片岸氏: 海外市場に向けた仕込みの年だと思い、全社総動員でDMM GAMESのプラットフォーム改修に入っています。パブリッシングで言うと、直近で出るものは既に2017年に意思決定済みなので、じっと待って「当たるかな」と祈っている状況です。仕込もうと思っているタイトルは、新規IPでの投資をしっかりと拡大させていきたいというところですね。あとは海外タイトルで面白そうなタイトルがあったらサブスクリプションのモデルを入れたり、PUBGはさらに展開していこうと。

――新規IPは。

片岸氏: 『がるメタる!』のようにNintendo Switchで出すものもありますが、日本でIPを作って、中国の会社にゲームを作ってもらうものが多いですね。今、たくさん仕込んでいます。中国には2000万人の開発者がいて、日本の人口の4分の1ですよ。優秀で早くて、コストパフォーマンスがいい。昔のように「安いから」という理由ではないんです。そもそも日本には開発の受け皿がそんなにないので、制作ラインも海外に持っていくことになりますね。

『がるメタる!』(C)DMM GAMES
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――中国企業とのビジネスってやりにくいという人が多いですけれど、どうですか。

片岸氏: むちゃくちゃやりやすいです。話が早いし。今年、中国の現地法人を設立しますけれど、あちら側からは「動きが遅い」と怒られてます。

――eスポーツが盛り上がりつつありますが、どうご覧になりますか。

片岸氏: 答えにくいご質問です。なぜなら、eスポーツは日本で絶対定着しない、と思っていたからです。ただ、PUBGだけは成立する可能性を感じていて、今、PUBGのプロリーグ開催を目指してテストリーグを実施しています。現在、「スクワッド」、4人組の対戦で、20チームが生存を懸けて戦う、というのを毎週やっています。各チームには企業経営者の方にご参画いただくのも1つの目標でです。

――企業経営者ですか? 資金援助を仰ぐため?

片岸氏: いえ、経営者の方にPUBGのチームを経営していただく。最終的に、1位を取ったチームから順に興行の収益を厚めに分配するみたいな仕組みにしたいなと思っているんです。

――PUBGはいけそうだ、と思えたポイントは何だったのですか。

片岸氏: まず、PCゲームであることですね。ゲームの操作手段が多岐にわたるので、プロとのアマの差が出るし、スーパープレーも演出しやすい。ガチなシミュレーションゲームは、日本国内で定着にしくいと思っています。実力のみの勝負で運の要素が薄すぎると、流行しない。PUBGは多分に運の要素がありますよね。サブマシンガンを持っている相手でも、フライパンで倒せることもある。