スマホアプリ向けゲームをDMMプラットフォームで展開

――まず、2017年を振り返ってどんな1年でしたか。

片岸憲一代表(以下、片岸氏): 国内のトップパブリッシャーであるCygames、gumi、セガゲームス、ドリコム、コーエーテクモゲームスの各社、『PUBG(プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ)』『陰陽師』『デスティニーチャイルド』などのゲームを展開する海外パブリッシャーにもDMM GAMESでPC版を展開していただきました。同じ顧客層の取り合いになるのでは?という心配もありましたが、PCユーザー分の売り上げがアドオンされるビジネスになっており、関係者の方々にご評価いただきました。

――スマホゲームの売り上げに、PCゲームユーザー分がプラスされているということですね。

片岸氏: その通りです。もう一つ、2017年に起こったのはヒットの生まれ方の変化ですね。AppStoreやGoogle Playでスマホゲームのランキングだけを見ていると、大型のIPで“ズドン”とやる感じでないと、ヒットさせるのが難しいのが現状だと思います。けれど、中規模ぐらいのIPでも、PC、Google Play、AppStoreの3つのプラットフォームで同時にリリースすれば、大ヒットとまではいかなくても、しっかり収益源になる事例が出てきました。

『刀剣乱舞』(C)2015-2018 DMM GAMES/Nitroplus
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――普通なら「開発リソースはスマホアプリに集中させよう」という流れだと思うのですが、むしろPC上のブラウザーゲームに絞っている。

片岸氏: 開発の効率で言えば、スマホアプリもPCブラウザーゲームもほぼ同じです。PCのほうが操作しやすいゲームも実はありますから、ID連携さえすれば日中はスマホで、家に帰ったらPCで、という遊び方をしてもらえます。スマホアプリ開発にプラスしてPCブラウザーゲームを開発しても、その費用はある程度抑えられるから、投資回収の見込みが立ちやすい。シンプルに、自然な流れだと思います。

 もともと我々も逆の戦略を採っていたんです。例えば『刀剣乱舞』などではPC向けにゲームを開発してヒットさせ、それからスマホアプリでグロース(成長)させるというプランでした。ところが、スマホアプリからPCでもグロースを図るオファーがどんどん来るようになって、やってみたらうまくいったケースがいくつも出てきました。いわば、(PCプラットフォームである)DMMプラットフォームが受け皿となり、(スマホ生まれの)PCブラウザーゲームのタイトルが増えていったのが弊社の2017年です。

■変更履歴
片岸氏のプロフィール内にある肩書を修正しました。該当箇所は修正済みです。[2018/5/31 13:00]