“飛び地”の事業領域との新しい組み合わせに期待

――(投資に見合う)面白そうだなと思える案件はたくさんあるのですか。

松田氏: 新しい企画はいろいろ手元に届いています。AIに限らず、気になっていることは全社集会で話したり、社内ブログでちょこちょこ書いたりしています。実際、今これに投資しようという案件もいくつかありますが、具体的な内容は秘密です(笑)。

――最後になりますが、2018年気になっているキーワードはありますか?

松田氏: これからの時代はゲーム・エンターテインメントとは一見全く関係ないような、“飛び地”の業界の新しいテクノロジーと私たちのコンテンツを組み合わせることで、新たな面白いサービスやプロダクトを生み出せるのではないかと考えています。我々が持つエンターテインメント・コンテンツの出口はゲーム専用機やスマホだけじゃなくて、他との組み合わせがいろいろあり得るのではないかと。そこにあるニーズをどのように捕まえていけるのか、さまざまな形の投資を考えていかなければなりません。

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 実際に形にするのはなかなか難しいけれど、そうした「新しい組み合わせ」が一つのキーワードになりそうです。全く別の事業をやるというわけではないですよ。当然、コンテンツなり、エンターテインメントなりとの関連を想定しての話です。例えばロボットなんかは十分ありえますよね。ハードウエアは作らないけど、ソフトウエアの部分は関連領域だと思っています。

 今までやってこなかったことをいろいろ組み合わせられる時代になってきています。そういう領域には前向きに投資していこうと思います。もちろん、国内外問わずに。一見、飛び地のビジネス領域で、関係なさそうな事業でも、組み合わせると面白いものができる。そういう可能性はたくさんあると思っています。

――そういう組み合わせ事業は、誰かからオファーがあるんですか。

松田氏: そんな話は社内外ともまず誰も持ってこないですよ。ただ、自分の中で、こんなことできないかな、と考えたりはします。2017年くらいから本格的にそういったチャンスがないかと考え始めて、投資してみてもいいかという気持ちになっています。いろいろなスタートアップが出てきて、面白いことができるじゃないですか。日本だけじゃなく世界中でやっている。奇想天外な発想や組み合わせが面白いですね。だから、スクエニはそうした投資も前向きにやろうと考えている、ということを世の多くのスタートアップにも知ってもらいたいと考えています。