変化に合わせて“キョロキョロ”

――この地域は単独事業、この地域はパートナーと共同事業、と決めていますか。

松田氏: ゲーム関連のビジネスはおしなべてそうですが、先に決めきって事を進めると、大体うまくいかないんですよ。だから、うまくいかなかったときに、どれだけクイックに変更できるか、という柔軟な態勢が一番大事。自分を信じてやり抜くことも大事ですが、最初から決めつけて、それにこだわるとダメですね。

 これだけ事業環境が変化し続けている時代ですから、すぐに方向転換できる俊敏さがゲーム会社には必要でしょう。世の中の流れ、トレンドをよく見ていないといけないです。それに加えて、見る方向も重要。会社全体が同じ方向しか見ていないのもダメです。

 だから、弊社では開発チームを分けて、各チームが動きやすくしています。個々の組織がそれぞれの周囲をキョロキョロ見渡している状態にあるのがいいと思います。ただ、クリエーティブな部分で集中することが得意な人もいますし、全員キョロキョロする必要はありません。両方の要素がチームの中にないとダメでしょうね。

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――アジア市場への取り組みについて教えてください。

松田氏: 中国市場については、自分たちだけでは十分にできていないのは確かです。だから、これからはゲーム開発への投資、開発会社への投資も含めて、パートナーについて検討する時期かなと思います。これは何も中国企業に限っているわけではなく、東アジアや南アジアを含めて投資先を見定めるタイミングになってきた気がしています。

 そのほかでは、特にインド市場に注目しています。この1~2年でビジネスの形ができるとは思っていませんので、5年程度のスパンで考えています。ただ1つ言えるのは「通信環境」と「決済手段」がそろえば、我々はビジネスできる環境になりますね。インドではFinTechのベンチャー企業もたくさん出てきていますから、ネット決済のような部分で決済環境が急速に変わってきていると実感しています。

 そういう動きは我々としては歓迎ですし、何らかのアクションをしていかなければならない時期に来ています。中国では二次元コード決済が主流になり、ゲームビジネスはより一層可能性が広がっています。インドでもそういうチャンスは増えていると見ていますから、投資も積極的に行おうと思います。

――何に投資しようとお考えですか。

松田氏: ゲーム開発会社かもしれないしそうでないかもしれない。実際、インドには面白いゲーム会社がありますし、インドは無視できないと思います。