中国市場と北米市場のスマホゲーム配信に注力

――MMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)やスマホゲームなどの状況について教えてください。

松田氏:  MMO事業では『ファイナルファンタジーXIV(FFXIV)』や『ドラゴンクエストX』が共に、追加拡張ディスクをリリースして、大型のアップデートを行いました。新しいストーリーやエリア、新しい職業などを増やしたアップデートによって、FFXIVでは有料課金者数が過去最高を記録するなどの結果が伴いました。プレーヤーのみなさんに長く遊んでいただくためにも、今回の大型アップデートは大きなマイルストーンになったと思います。今年もさまざまなアップデートを継続していく予定です。

 スマートフォンゲームもある意味で同様ですね。なかなか競争が厳しいマーケットになってきましたが、人気タイトルは長く遊んでもらえる傾向にあるので、その人気をどのように維持していくのか、しっかり考えていかないと。同時に、新規タイトルの開発を継続していくことも大事だと思っています。

『ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター』(C)2010-2018 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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『ドラゴンクエストX 5000年の旅路 遙かなる故郷へ オンライン』(C)2012-2018 ARMOR PROJECT/ BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
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――大手ゲーム会社の中では、スマホゲーム事業で成功していると思いますが。

松田氏:  そこまでではないですよ(笑)。おかげさまである程度ヒットタイトルを出せていますが、打率でみるとそれほど良いわけではないです。失敗もたくさんあります。ただ、スマホゲームの市場は日本、中国、北米を合わせて全世界の8割程度を占めていて、これに台湾や韓国市場を合わせると9割を超えるくらいになるというトレンドは数年前から変化していないと思います。

 今後、この状況が劇的に変化する可能性がないわけではないけれど、やはり中国、北米市場は重要です。我々が十分に力を発揮できていないマーケットなので、特に注力していかないといけませんね。弊社が持つIPを軸に展開していく方向性もありますし、例えばAR(拡張現実)など趣向の新しい取り組みにもチャレンジしなければいけないと思います。それと、大事なのはパートナー企業ですね。各地で、自分たちの組織だけで取り組むのではなく、パートナーを開拓して共同でビジネスすることも考えています。