世界的に日本発のゲームが存在感を示した2017年

――2017年を振り返って、どのような1年でしたか。

松田洋祐社長(以下、松田氏): 2016年末からのことですが、2017年全体を通して日本のゲームタイトルが世界的に見て、非常に盛り上がった年だったと思います。

 2016年9月に発売されたRPG『ペルソナ5』(アトラス)を皮切りに、弊社のRPG『ファイナルファンタジーXV』(2016年11月)が発売。2017年は任天堂のRPG『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(2017年3月)などのNintendo Switch(以下Switch)向けのタイトルや、弊社のアクションRPG『ニーア オートマタ(NieR:Automata)』(2017年2月)、RPG『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(2017年7月)など、ヒット作が続いています。

 家庭用ゲーム機本体も、PlayStation4(PS4)は着実に販売台数を伸ばしていますし、Xbox Oneシリーズは好調なホリデーシーズンを迎えました。Switchの販売台数が1000万台を超えたという発表もあります。家庭用ゲーム業界で、日本企業の存在感が非常に高まった1年だったと思います。

 弊社が発売した主要タイトルの売り上げ自体は、おおむね計画通りです。『ドラゴンクエストXI』は久しぶりの本編でしたが、おかげさまで非常にクオリティが高いとお客様からご評価いただきました。数字面でも発売初週で300万本以上が積み上がり、その後も好評です。今回はPS4とニンテンドー3DSの2つのプラットフォームでリリースするという、ある意味すごい挑戦だったのですが、両方とも評価が高かったので、ありがたいですね。

『ニーア オートマタ(NieR:Automata)』 (C) 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved
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『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』 (C) 2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
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――プラットフォーム別に見た場合、各事業の評価はいかがでしたか。

松田氏: 家庭用ゲーム機からPC、スマートフォンなど全般的に当初の予定よりも良かった年でした。アーケード事業の一部ではちょっと苦戦しましたが。

 ただ、アーケード市場全体はなかなか難しい時代になっていますが、各店舗の売り上げはそう悪くありません。逆に、最近では売り上げを伸ばす追い風が吹きそうです。というのも、近年はリアル店舗を撤退する業種が増えています。立地条件の良い銀行や小売業などの店舗が撤退し、これまでは手が出なかった物件でも入居できるようになってきました。出店施策としては、チャンスが増えてきたと捉えています。

 また、グループ会社タイトーの『スペースインベーダー』も40周年になりますから、いくつか周年事業を展開していきます。最近では、六本木ヒルズでのイベントを実施しており、スクウェア・エニックスからもコンテンツの企画・開発で協力しました。

 家庭用ゲーム事業では、HD(ハイ・ディフィニション)ゲームを中心に、デジタル販売に力を入れていて、それが非常に売り上げを伸ばしています。ゲームタイトルのライフタイムもどんどん長くなっています。

 2017年末のクリスマス商戦では、2016年10月にPS4版をリリースした『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』(2015年)、『ジャストコーズ3』(2015年)といった過去作品を、デジタル販売で猛プッシュしたんですよ。その結果、ものすごく売り上げが伸びました。これらのタイトルは既に開発費の償却が済んでいる作品で、売れたらそれがほぼそのまま利益となるわけです。このインパクトは非常に大きいと思っています。

スペースインベーダー40周年企画 (C) SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. (C) TAITO CORPORATION 1978, 2017 ALL RIGHTS RESERVED.
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『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』 Tomb Raider (C) Square Enix Ltd. 2016. Published by Square Enix Co., Ltd. Square Enix and the Square Enix logo are registered trademarks of Square Enix Holdings Co., Ltd. Lara Croft, Tomb Raider, Crystal Dynamics, the Crystal Dynamics logo, Eidos, and the Eidos logo are trademarks of Square Enix Ltd.
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『ジャストコーズ3』 Just Cause 3 (C) 2015, 2016, 2018 Square Enix Ltd. All rights reserved. Developed by Avalanche Studios. Published by Square Enix Co., Ltd. Just Cause 3 and the Just Cause logo are trademarks of Square Enix Ltd. Square Enix and the Square Enix logo are trademarks or registered trademarks of Square Enix Holdings Co. Ltd.
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