「このままじゃ、日本の電子機器メーカーは海外企業の下請けになってしまうんじゃないか」――アップル、ディズニー、AOLと海外メーカーでキャリアを積んだ前刀禎明氏が感じる日本企業の問題点。今回はその解決先を考えます。

前編「日本メーカーは下請けになるのか 足りぬ集団の創造性」はこちら

 前回もお話しましたが、僕がいう「下請け」は、従来のように最終製品メーカーに技術や部品を供給する企業ではありません。現在のビジネス環境では、あるアイデアが新しいビジネスモデルを生むとき、そのプラットフォームの担い手が“主”となります。スマートスピーカーなら、音声操作をつかさどる「Googleアシスタント」や検索サービスを提供するグーグルです。これに対して、プラットフォームに組み込まれていく各製品・サービスの担い手は“従”。グーグルの技術を自社のスピーカーに採用して製造・販売する日本メーカーがこの役回りです。グーグルのエコシステムの中でビジネスをするしかない。この状況を“下請け”と見ています。

 前回はその理由として、思考停止に陥った組織の問題を挙げました。もう一つ挙げたいのが、“ものづくり神話”への依存です。

前刀禎明氏
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