ディスプレー部分を外してタブレットとしても使えるパナソニックの12型2イン1ノート「レッツノートXZ」シリーズ(実売価格26万9000円前後から)は、モバイルノートの中では抜群の拡張性を誇る。VAIO「VAIO S13」(実売価格11万4800円から)も拡張性が高い。

パナソニック「レッツノートXZ」は3つのUSB3.0ポート、USB3.1 Type-C、HDMI出力、アナログRGB出力、有線LANポート、メモリーカードスロットなど拡張端子類がとにかく豊富。LTEでのモバイル通信対応モデルもある
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VAIOの13.3型モバイルノート「VAIO S13」は、3つのUSB3.0ポートやアナログRGB出力、有線LANポートなどを備える
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 このほか東芝「dynabook V」シリーズのように、本体の拡張端子は少ないが、外付けアダプターで拡張性を確保している製品もある。ただしこの場合はアダプターを忘れてしまうと大変だ。本体に端子がある方が安心感は高い。

東芝「dynabook V」シリーズは本体の拡張性は低いが、付属のUSB Type-Cアダプターでカバーしている
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 搭載機種が増えつつあるのが、USBの新しい端子であるUSB Type-Cだ。Type-Cは小型で上下の区別がないので使い勝手がいい。薄型化のために、拡張端子はUSB Type-Cが数個あるのみという製品が登場している。

セキュリティーと使い勝手を高める生体認証機能

 軽さやコンパクトさといったモバイル性能のほかにあると便利なのが、指紋認証や顔認証などの生体認証機能だ。持ち歩くモバイルノートでは、盗難や紛失による情報漏えいが心配になるが、生体認証でセキュリティーをある程度高められる。Windows 10には生体認証でWindowsへのログオンなどを行う「Windows Hello」という機能があり、これに対応したパソコンが増えている。

指紋センサーや顔認証対応カメラなどを搭載する機種が増えてきた
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 生体認証機能はセキュリティーと同時に使い勝手も高めてくれる。パスワードを入力するのは面倒だし、入力時に覗き見される恐れもある。生体認証機能なら、カメラに顔を映したり指紋センサーに指を載せるだけでそうした手間や心配なしにログオンできる。モバイルノートではこれから必須の機能になりそうだ。

メモリー8GB以上、SSDは256GB以上がベスト

 パソコンなので処理性能ももちろん重要だ。操作に対するレスポンスを左右するのはCPUやメインメモリーだ。不便なく使える最低限のスペックはどの程度なのか把握して商品を選びたい。

 CPUはCore iシリーズ、それもCore i5/i7搭載がベストだ。CeleronやPentiumはCore iシリーズの廉価版なので避けたい。メインメモリーはどの製品も4GB以上搭載しているが、これは最低ライン。複数のソフトを起動した時にレスポンスが鈍くなりやすいので、8GB以上が望ましい。

 モバイルノートはデータを保存するストレージに、フラッシュメモリーを使ったSSD(Solid State Drive)を搭載している。これは一般的なHDDより衝撃に強い、データを読み書きするスピードが速いなどのメリットがある。容量は256GB以上欲しいところだ。128GBでは、すぐに容量不足になってしまうだろう。

 なお、モバイル通信ができるSIMカードスロットを搭載するパソコンは店頭販売モデルにはまだ少ない。直販で購入できる法人モデルか、カスタマイズモデルで選べる場合がある。

(文/湯浅英夫=IT・家電ジャーナリスト)