大手キャリアから格安スマホ・格安SIMに乗り換えを考えている人たちのために、日経トレンディネットでは、格安スマホに詳しいジャーナリストの松村武宏氏とビギナー3人を集めた座談会を開催した。

 参加したのは、同じ会社に勤める晋平さんと達也さん、まゆみさん。3人とも大手キャリアのiPhoneユーザーだ。各人の通信費やスマホの使い方については、第1回記事「通信費が月1万2000円なら、大手キャリアはやめるべき?」で詳しく紹介している。

 第2回記事(「格安スマホには何か罠がありそうな気がする……」)では、大手キャリアと比較した際の格安スマホのデメリットを、第3回記事(「僕のiPhoneは『SIMロック』されているんですか?」)では、SIMの役割や大手キャリアを解約せずに格安SIMを試す方法について解説した。

 初めは乗り換えに不安を感じていた3人だが、松村氏と話すうちに不安はなくなった様子。乗り換える気満々で、格安スマホ・格安SIMのプラン選びについて質問が飛んだ。

格安スマホに詳しいジャーナリストの松村武宏氏と、座談会に参加した方々

「どこを選んだらいいのか……」

━━みなさん、乗り換えに対する抵抗感はなくなりましたか。

まゆみさん(以下、まゆみ): はい。でも、どこを選んだらいいのか……。会社がたくさんありすぎて分かりません。

達也さん(以下、達也): さっき600社あると言ってましたっけ? その中から自力でチョイスするのは大変です。

松村氏(以下、松村): 2016年9月時点で約600社ありましたから、今はもっと増えているかもしれません。それだけたくさんあるので、生き残るためには差異化が必要です。大手キャリアのサービスは横並びですが、格安スマホはそれぞれ独自の特徴を出しているところが面白いんです。

まゆみ: 「初心者はここを選んでおけ」みたいな王道パターンはないんですか?

松村: まず、料金プランが豊富にそろっている格安スマホ・格安SIMから選ぶのがおすすめですよ。

 例えば「楽天モバイル」では、容量に上限がある月3.1GBから月30GBまでの5種類と、通信速度が遅い代わりに使い放題のプランを選べます。「イオンモバイル」のように、月500MBから月50GBまで、11種類の豊富なプランを用意している格安SIMもあります。たくさん通信する人から少なめの人まで、幅広くカバーしているのが特徴です。

 どうしてプランが多い格安SIMがおすすめなのかというと、あとからプランを選び直しやすいからなんです。

 格安SIMのプランでは「月3GBで1600円」が定番ですが、もしも3GBでは足りなかった場合、プランが豊富にそろっていれば、容量が多いプランに変更することができます。反対に、3GBでは多すぎたという場合も、もっと容量が少なくて安いプランに変えるだけで、料金を節約できます。

 ほかにも、ビッグローブやフリーテルなど、プランの種類が比較的多い格安SIMはいくつかあります。選ぶ候補を絞り込むには、通話、容量、コストなど、自分が一番重視する要素に注目するといいでしょう。

 例えばみなさん、通話はほとんど使わないとおっしゃっていましたが、音声サービスに特徴がある格安SIMもあるんです。楽天モバイルやIIJmioでは、数分以内の電話ならかけ放題になるオプションを提供しています。

 他にも、動画サービスに力を入れているプランもあれば、とにかく安いプランだとか、データ通信が使い放題のプランを選べる格安SIMもあります。

━━価格か通話かデータ通信か、まずは選ぶ基準を決めたらいいんですね。

達也: ピンポイントで1つ選ぶのは難しいなぁ……。

松村: 電話もいっぱいかけたいし、データ通信も安くしたいという人は、どちらを優先するか決めなくてはなりません。どちらも妥協したくない人は、SIMが2枚入るスマホにするか……。