月々のスマホ料金を抑えるため格安スマホに乗り換えたいけれど、どのサービスを選んだらいいのか分からない……。そんな人のために、日経トレンディネットでは、格安スマホに詳しいジャーナリストの松村武宏氏と乗り換え初心者を集めた座談会を開催した。

 参加したのは、同じ会社に勤める晋平さんと達也さん、まゆみさん。皆、iPhoneユーザーだが、格安スマホへの乗り換えを検討中だ。

 前回記事「通信費が月1万2000円なら、大手キャリアはやめるべき?」では、それぞれの使い方と現在のスマホ料金を松村氏にみてもらった結果、格安スマホに乗り換えれば3名とも月に5000円は安くなると診断された。

 安くなるのはうれしいが、3人が気になるのは格安スマホの使い勝手。今回は大手キャリアと比べたときの格安スマホのデメリットについて、松村氏に解説してもらった。

「乗り換えるとなれば、頑張ってメアドを変えますよ」

━━「格安スマホに乗り換えれば月5000円は安くなる」と聞いて、いかがですか。

晋平さん(以下、晋平): 月5000円はけっこう大きいですよね。そんなに安くなるなら乗り換えたいですけど、格安スマホのデメリットは何ですか?

松村氏(以下、松村): 今までに使っていた大手キャリアのメールアドレスが使えなくなることですね。

晋平: いろんなウェブサービスのログインIDが全部大手キャリアのメールアドレス(メアド)になっているので、変えるのは面倒くさくてずっとこのままでしたけど、変えるとなったら頑張って変えますよ。

松村: お子さんがいる人から「学校の連絡網のメールがNTTドコモとau、ソフトバンクのメールアドレスしか受け付けないところがあるから、格安スマホに乗り換えられない」という話を聞いたことがあります。そういう事情があると、大手キャリアから離れたくても離れられないですね。

達也さん(以下、達也): メアド以外にも何か罠がありそうな気がするんですが。そもそも、格安スマホってなんですか?

松村: 厳密な定義はないですが、一般的にNTTドコモとau、ソフトバンクを大手キャリアといい、それ以外の通信会社はほぼすべて「格安」と呼ばれています。サービス初期の頃、スマホのなかに入っている「SIM」というカードを差し替えるだけで通信費が格安になると宣伝されていて、「格安SIM」という名前が定着しました。また、格安SIMが入ったスマホを格安スマホといいます。

 なぜ通信料金が格安なのかというと、基地局などのお金のかかる設備を自分たちでは持っていないんです。ドコモやauの設備を借りて、そこに通信を相乗りさせてもらってサービスを提供しているので、そのぶん安くなるんです。