国内重視にシフト、グリーとの提携でゲームを開発

――昨年2016年を振り返って、いかがでしたか?

木谷高明氏(以下、木谷氏): 去年1年でがらりと変わりましたね。英国のEU離脱とトランプ当選で、時代が逆回転してしまった感じです。当社はこれまで、力の入れ具合で言えば、国内と海外を2対1ぐらいで考えていたのですが、この1年で、国内が8割ぐらいに戻ってしまいました。

 もし、EUがバラバラになり、通貨もバラバラになり、それぞれの国で関税がかかるようにでもなれば、欧州のビジネスは難しくなると思います。欧州がこんな状況なので、ASEANは関税自由化を進めてグローバル市場でリーダーシップを取ればいいと思うのですが、ピタッと動きが止まったように見えます。

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――そういう状況では国内の比重を高めざるを得ないということでしょうか。

木谷氏: もちろん、どこでまた針が逆向きになるか分かりませんから、海外に対して積極的な部分は残しておかなければならないと思っています。海外を攻めるのはオンラインを重視しつつ、米国、次にアジアという位置づけです。

――国内の動きでは、2016年にグリーと資本提携をされました(関連記事:グリーがブシロードに出資、スマホゲームなど共同開発【TGS2016】)。経緯を教えてください。

木谷氏: 当社は攻める社風で、攻めには強いが守りに弱い部分があります。グリーさんは、(ビジネスの浮き沈みという)波を分かっていらっしゃって、イメージより守りが堅い会社です。また、当社はIP活用は得意ですが、内部でゲーム開発や運営ができるわけではありません。グリーさんは、組織としてIPに対するなじみはまだ薄いだろうと思いますが、開発力や運営力は非常に高いものをお持ちです。お互いにないものを持っているという点で、相性が非常にいいのではないかと思いました。

――提携後の1作目『戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』(グリーの子会社ポケラボとの共同開発)は今年配信開始ということです。今後もグリーとの共同開発が中心になりますか?

木谷氏: 当社はこれまで、いろいろな開発会社さんと付き合ってきましたが、少し数を絞るつもりです。ですから、これからは案件があれば、まずグリーさんに「こんな話があるのですが」と案内していこうと思っています。

『戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』(iOS/Android、2017年配信予定)
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