脂質ゼロ、糖質はわずか2%未満。そのうえタンパク質(プロテイン)が50%近くと、大量に入っている前代未聞のドレッシングをUHA味覚糖が開発中。それが、クラウドファンディングの「Makuake」で支援を募っている「プロドレ」だ。ターゲットは体型が気になったり、低糖質ダイエットに励む男女。オイルが主成分の一般的なドレッシングやノンオイルドレッシングではない、高濃度タンパク質を売りとした“第三のドレッシング”を、なぜ畑違いの菓子メーカーが開発しているのか。その背景や経緯を、製品の企画や開発を担う、30代の若き社員2人が語った。

低糖質・高タンパク質・無脂肪の世界でも類を見ないドレッシング「プロドレ」
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菓子メーカーなのに“糖”を否定

――成分の半分近くがタンパク質で占められている、ユニークなドレッシングを開発中ですね。

UHA味覚糖・ヘルス&ビューティー開発部リーダーの北中進介氏(以下、北中): 正確に言うと、豚の骨や皮から抽出した、タンパク質の一種であるコラーゲンペプチドが40%以上を占めています。脂質はゼロで、糖質は2%未満です。これほど多くのタンパク質を含むドレッシングは世界でも類がなく、業界初、世界初の高濃度タンパク質ドレッシングと言うことができます。

――そもそも「プロドレ」を開発しようと思ったのはなぜですか?

ヘルス&ビューティー開発部主任の佐藤宏祐氏(以下、佐藤): 現在、国内を席巻している低糖質ダイエットブームが背景にあります。低糖質ダイエット中は、サラダなど野菜中心の食生活を送る人が多いと思いますが、問題はサラダにかけるドレッシング。オイルが主原料のタイプでは脂質を余計に摂取してしまいます。一方でノンオイルドレッシングは、脂質を抜いて足りなくなった味を糖質(ブドウ糖など)で補うことが多く、知らぬ間に余分な糖質を摂取することになりかねません。その点、プロドレであれば、脂質はカットされ、糖質も一般的なドレッシングより非常に少ないため、低糖質ダイエットにぴったり。さらに、多くのタンパク質も摂取でき、栄養面でもとても効率的です。近年では、コラーゲンの摂取で筋肉量が増加するという報告も、日本アミノ酸学会で発表されており、体づくりに関心のある人にも訴求力があると考えています。

――UHA味覚糖は飴やグミなど「甘さ」を追求し、糖を使っている商品が主力。それなのに、糖質を否定するドレッシングを開発するのは自己矛盾では?

北中:  今は、低糖質食やロカボなど、糖質を極力摂らないことが良しとされる傾向が強く、我が社にとっては逆風。しかし、時代の流れには逆らえないと考えています。糖を否定することは確かに自己矛盾につながりかねないリスクを負いますが、それでも、手をこまねいているより、時代のニーズをくみ取る製品を世に出すべきだと決断しました。UHA味覚糖の「UHA」は、元々「遊波」と書き、世の中に遊び心のあるトレンドの波を作る気概が込められています。また、「UHA」はUnique Human Adventureの頭文字を表し、冒険心や挑戦する気持ちも社名に込めています。そうした社風が、プロドレの誕生につながったとも言えますね。

左がUHA味覚糖の北中進介氏。右が佐藤宏祐氏
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