スマートフォン向け無料通話・メールアプリ「LINE」が広く一般消費者に定着する中、ブランディングや「友だち」数の獲得を狙ってLINEの大型絵文字「スタンプ」を提供する企業も多い。では、そうした企業スタンプはLINEの公式キャラクターや人気キャラクターと比較して、どの程度、人気を集めているのだろうか。ネットリサーチ会社テスティー(東京都港区、TesTee)の持つパネルのうち、10代と20代の男女それぞれ478人からスタンプの一覧ページのスクリーンショットを取得。TesTeeの画像解析技術で所有率の高いスタンプをランキング化した。

表 LINEスタンプ所有率ランキング (2月4~5日にかけてTesTeeの所有するパネルを対象にしたアンケート調査から算出。10代はN=478、20代はN=502)

 結果は10代、20代ともに、有名キャラクターを抑えて半数以上を企業が提供するスタンプが占める意外な結果となった。まず10代から見ていくと、1位は「ムーン・ジェームズ」で、所有スタンプ全体に占める所有率は22.38%となった。同スタンプや2位の「チェリーココ」(19.04%)は、LINEの利用開始時からダウンロードできる基本的なスタンプのため、利用率が高いのは当然と言える。

 そんな基本スタンプの1つでもある5位の「ブラウン・コニー」(9.41%)を上回ったのが、楽天の「お買い物パンダ」だ。4位に食い込み、所有率は12.55%となった。

 また、キリンとイラストレーターsakumaruさんのキャラクター「うさまる」によるコラボレーションスタンプも6位に入るなど人気が高い。LINEではクリエーター作のキャラクターも人気を集めている。自社にキャラクターがいない企業は、そうしたキャラクターを活用するのも、スタンプの利用を促進するうえで重要と言えそうだ。

 一方、20代では楽天のお買い物パンダが、LINEの公式キャラクターを抑えて1位となった。所有スタンプ全体に占める所有率は23.11%で、2位のムーン・ジェームズを1ポイント上回った。10代ではランク外だったものの、20代から人気を集めているのが、9位となった化粧品通販オルビスのキャラクター「うるにゃん」のスタンプだ。うるにゃんはオルビスがLINEを活用するうえで、友だちとのコミュニケーションを円滑にするために作り出したLINE発のキャラクターだ。

 また、本ランキングとは別に、気に入っているスタンプについても自由回答のアンケート調査で聞いた。10代と20代が最も気に入っていると答えたのは、キリンのコラボ相手であるうさまるで、7.24%の人が気に入っていると答えた。企業スタンプではKDDIの「au三太郎」(1.22%)が5位に入った。

(文/中村勇介=日経デジタルマーケティング)

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