この記事は雑誌『日経おとなのOFF』2012年11月号に掲載した記事に一部手を加えたものです。内容は基本的に雑誌掲載当時のものです。

 埼玉県北部に位置する行田。この町のシンボルで、戦国の世に激戦の地となった城が、近年にわかに話題を呼んでいる。石田三成による水攻めを題材にして、165万部を超えるベストセラーとなった和田竜著の『のぼうの城』。その舞台となった忍城(おしじょう)だ。11月に同作の映画公開を控え、活気づく城下を訪ねた。

[画像のクリックで拡大表示]
忍城址(おしじょうし)
豊臣秀吉の関東平定の際に、石田三成の水攻めに耐えた浮き城として知られる。明治維新で取り壊されるまで、忍藩10万石の城下町の象徴だった。城址に立つ「忍城御三階櫓」は、昭和63(1988)年に再建したもの。内部は行田市郷土博物館の展示室になっている。
【Data】埼玉県行田市本丸17-23 TEL:048・554・5911(行田市郷土博物館)

水城公園
忍城の外堀となっていた広大な沼地の一部を利用して、昭和39(1964)年に整備された公園。かつて沼地に浮かぶ“浮き城”と呼ばれた忍城の往時の面影を、今に伝える貴重な場所である。
[画像のクリックで拡大表示]