家電ティーチャーの奈津子です。暑い夏が延々と続いたかと思ったら、急に涼しくなってきましたね。新米も続々と登場し、いよいよ「食欲の秋」本番といったところです。

 そんななかで、とても気になる調理家電がシャープから登場しました。その名も「ヘルシオ グリエ」。同社の人気ブランドである「ヘルシオ」を名前に冠したということで、ヘルシーでおいしい料理が作れるということなのでしょう。先日発売されたばかりのヘルシオ グリエを体験してきましたので、早速リポートしたいと思います!

ヘルシオシリーズのかわいい弟(妹?)が登場!

 ヘルシオシリーズに、かわいらしい弟分……というか妹分? が誕生しました。その名も「ヘルシオ グリエ AX-H1」。あれ?と思う人がいたら、あなたは家電通かもしれません。2004年9月に発売されたヘルシオシリーズの初代モデルの型番が「AX-HC1」なので、とても似ていますよね。型番からは、「原点に戻ったモデル」といった印象を受けます。

左が2004年9月発売の「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-HC1」で、右が「ヘルシオ グリエ AX-H1」
左が2004年9月発売の「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-HC1」で、右が「ヘルシオ グリエ AX-H1」
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 シャープ 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部長の田村友樹氏は、「『中食(なかしょく)』、つまり加工食品を購入して食べることに注目しました」と語ります。

シャープ 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部長の田村友樹氏
シャープ 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部長の田村友樹氏
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 「電子レンジはシャープが半世紀前に初めて出した商品ですが、お総菜を温めるときには少し物足りなさを感じるのではないかと思います。いわゆる“チン”は便利だけど、揚げたて、焼きたてでありません。そこで約12年前に発売したのが、新しい加熱方法である『過熱水蒸気』です」(田村氏)

 ご存じの方も多いかもしれませんが、過熱水蒸気というのは100℃以上に熱した水蒸気のことです。水は液体の状態では基本的に100℃以上にならないのですが、水蒸気は加熱することで100℃以上の「過熱水蒸気」になります。通常の水蒸気(スチーム)だと「蒸す」ぐらいしかできませんが、過熱水蒸気の場合は「焼く」ことも可能になるのです。衣を付けた鶏肉などを入れれば、揚げ物のような「ノンフライ調理」もできるのですから驚きです。

本体背面に設置された過熱水蒸気ユニット。「これは上位モデルのヘルシオシリーズと同じユニットを使っているそうです」
本体背面に設置された過熱水蒸気ユニット。「これは上位モデルのヘルシオシリーズと同じユニットを使っているそうです」
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「本体下部に設置されたコンプレッサーによって、過熱水蒸気が庫内に送られます」
「本体下部に設置されたコンプレッサーによって、過熱水蒸気が庫内に送られます」
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 ヘルシオシリーズというと、先日「AI(人工知能)」と「IoT(もののインターネット)」を組み合わせた「AIoT」対応の最新モデル「AX-XW300」が登場しました。AX-XW300は「豚肉のレシピを教えて」などと声をかけるだけで、インターネット経由でレシピを検索して提案してくれるという機能を搭載しています。毎日のレシピに悩んでいる人には朗報かと思いますが、ヘルシオ グリエはそれとは違う方向性とのことです。

 「『まかせて調理』搭載のヘルシオ(AX-XW300)は、どちらかというと『内食(うちしょく)』、つまり生から調理するものです。ヘルシオ グリエは加工食品を日々の生活の中で食べる『中食』ということで、使い方は大きく変わってくると思います。ヘルシオは『健康・ヘルシー』に『おいしさ』をプラスしたものですが、ヘルシオ グリエはそこに『手軽さ』を付け加えました」(田村氏)