毎回異なる音楽チャートから最新のヒット曲を紹介する「臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!」。今回は、ビルボード・ジャパンの「Billboard JAPAN Hot Albums of the Year 2017(総合アルバム・チャート)」(2016年11月28日~2017年11月26日)です。

トップ10の中で7作がオールタイムベスト

 総合アルバム・チャートは、該当する期間(1年間)の、音楽アルバムのCDおよびダウンロードでのセールス枚数と、Look Up(ルックアップ=ユーザーがCDをパソコンに取り込んだ際などにオンラインでCD情報を取得した回数)から決定されています。CD(パッケージ)を買う熱心なファンに加え、アルバムの音源だけを聴くというライトなファンも考慮し、より幅広い人気作品が把握できるというわけです。

 1位は11月上旬に発売され、集計終了までの3週間で一気に上り詰めた安室奈美恵のオールタイムベスト『Finally』です。CDの売り上げは170万枚を突破(以下、CDについてはサウンドスキャン調べ)。NHK紅白歌合戦への特別枠での出場も決まり、年明けには2010年代初のWミリオンアルバムとなりそうです。

 2位は2016年末、惜しまれながらも解散したSMAPのオールタイムベスト『SMAP 25 YEARS』で、CDは約120万枚のミリオンセラーとなりました。やはり昨年末に発売された全シングルのビデオクリップ集『Clip! Smap! コンプリートシングルス』は、DVDとBlue-rayを合計すると約50万枚の売り上げです。

 3位は3人組ロックバンド、back numberのインディーズ時代を含めた、これまたオールタイムベストです。CD、配信、ルックアップの全部門で年間トップ5入りした唯一の作品で、それだけ彼らの楽曲を聴く層がコアファンからライトユーザーまで幅広いことが分かります。

 特定アーティストのオールタイムベストは、上記3作品以外にも8位の三代目J Soul Brothers『THE JSB WORLD』、9位のゆず『ゆずイロハ 1997-2017』、さらに7位『Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25』と10位『Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving 25』のMr.Children。トップ10中7作と非常に強いのは明らかです。

 その中で健闘するオリジナルアルバムのうち、4位の嵐『「untitled」』、6位のAKB48『サムネイル』というアイドルはある意味別格として、5位のONE OK ROCK『Ambitions』、また2016年9月の発売ながら11位の宇多田ヒカル『Fantome』はロングヒットしており、ランクインも納得です。

今回注目のヒットチャート「Billboard JAPAN Hot Albums of the Year 2017(総合アルバム・チャート)」(2016年11月28日~2017年11月26日)
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※総合順位と、各部門(CD、配信、LU=ルックアップ)の順位を記した。「無」はその形態での発売がないもの。 ※網掛けは、大人気のアイドル・グループ以外でのオリジナル作品。 ※発売元略号:A=エイベックス、AS=A-Sketch、JS=J-Storm、K=キング、S=ソニー、SS=SPACE SHOWER、TF=トイズ、U=ユニバーサル、V=ビクター
■提供元:ビルボード・ジャパン